アウディ新型「“4WD”4ドアクーペ」で東京から京都へ! 往復1000km級ロングランで見えた「A6スポーツバック e-tron quattro」の実力とは
アウディ ジャパンは2026年1月20日、電動4ドアクーペの新型「A6スポーツバック e-tron quattro」を発売しました。今回は東京から京都まで往復1000km級のロングドライブを実施し、自動車ジャーナリストの西川昇吾氏がその実力を確かめました。
東京から京都までロングラン
BEV(電気自動車)の話になると、クルマ好きの間では必ずといっていいほど充電の問題と航続距離が話題に上がります。
では、航続距離が長く、速い充電環境があるならば、ロングドライブでのストレスは減るのでしょうか。
今回は、航続距離が長いアウディ「A6 e-tron」で、PCAの充電環境を駆使しながら京都までのロングドライブに出かけてみました。往復で約1000kmにおよぶ長距離移動を通じて、BEVの実力を確かめます。
アウディA6 e-tronは、Cd値0.21という優れた空力性能を武器に、BEVトップクラスの航続距離を有するモデルです。
今回試乗した4WDモデルの「A6スポーツバック e-tron quattro」は、WLTCモードで736kmという航続距離を誇ります。

そして、今回の旅でもうひとつ重要なポイントが「プレミアム チャージング アライアンス(略称PCA)」と呼ばれる急速充電ネットワークです。
一般的なCHAdeMO充電の場合、出力50kWの場所が多いですが、アウディを含めたフォルクスワーゲングループのディーラーにはPCAの充電ステーションが構えられていることが多く、その出力は90kWや150kWと高出力なものが多いです。
航続距離が長いA6 e-tronと、高出力充電が可能なPCAならば、ストレスフリーなロングドライブができるのか。これが今回、最もチェックすべきポイントでした。
旅の目的地は、京都のホテル「デュシタニ京都」です。
このホテルはアウディとコラボレーションをしており、ラグジュアリーかつサステナブルなホテル体験を提供している宿です。
東京を出発後、まずはアウディ沼津にて充電を実施。バッテリー残量を91%まで回復してから、本格的に京都へ向けて走り出しました。この時点で航続距離は499kmとなっていました。
PCAは150kW級の充電器が多いので、ほかの充電器に比べて、バッテリー残量の回復が速いのが印象的でした。
メーター表示を見ると、最初は120kW程度まで高まり、そこから徐々に給電する電力は下がっていきます。
しかし、30分間の充電でも、一般的なCHAdeMOの50kW程度の出力は保たれていたので、新東名高速に乗り、西へ進んでいきます。
基本的に制限速度をACC(アダプティブクルーズコントロール)任せで進んでいったのですが、出力メーターを見てみると、うまくコースティングをして電費を稼いでいるようです。
自然な加減速で、乗員がメーターを見ないと気が付かないように行っている制御は完成度が高いものでした。
完成度が高いと感じたのは、運転支援システムも同じです。
滑らかで自然な加減速はもちろん、センタートレースも“無理やりセンターに合わせている”という違和感がなく、長距離ドライブでの疲労度を少なくしてくれるものでした。
ただ、BEVでエンジンの音がないからこそ、高速巡行時の風切り音などは目立つという印象。疲労度という意味で考えると、気になる人もいるかもしれません。
高出力充電で長距離移動の不安は減る?
そうして走っているうちに、京都へと到着。バッテリー残量は25%程度で、航続距離に不安を感じることはありませんでした。
デュシタニ京都に到着すると、アウディ「Q8 55 e-tron quattro S line」が正面玄関でお出迎え。ホテル宿泊者の送迎などに、このクルマは使われています。

そして、地下の駐車場にはPCAの普通充電器も完備。8kWと普通充電器にしては出力が高いので、一晩でしっかりと満足のいく充電ができるのがポイントです。
タイの大手ホテル不動産会社「デュシット・インターナショナル」が手掛ける高級ホテル、デュシタニ京都は、環境負荷の少ないアメニティや省エネルギー設備の採用などを行い、「持続可能なホスピタリティ」を継続的に実践する宿泊施設として、2026年度「VERIFIED Responsible Hospitality」認証を獲得しています。
Q8 55 e-tronは、この獲得の立役者のひとつなのですが、環境配慮にこだわっていてもラグジュアリーな宿泊体験を実現しているのが、とても記憶に残ったポイントです。
旅の疲れをデュシタニ京都で癒している間に、A6 e-tronも地下駐車場でエネルギーチャージ。

早朝に撮影をしたため、バッテリー残量100%ではなく92%でのスタートとなりましたが、東京まで1度急速充電をするだけで、余裕を持って到着することができそうです。
復路では、アウディ静岡にて急速充電を実施。100%近くまでバッテリー残量を回復させ、精神的に余裕を持って都内へと帰ることができました。
ガソリン車やハイブリッド車のようにフレキシブルにいかない部分もありますが、旅行が趣味で「旅の行程」を作るのが楽しい人には、航続距離の長いBEVでのロングドライブも楽しいはずと思えた1泊2日の長距離ツーリングとなりました。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。






































