洗車したのにキレイに見えない… 原因は? プロが教えるワンランク上の洗車術

普段目が届かない場所こそ掃除するとキレイに見える

 それでは、ここをキレイにすればスッキリ見えるというポイントはどこなのでしょうか。カーコーティング専門店スタッフ M氏は次のようにいいます。

「普段見えない、または見えにくい部分をキレイにすることです。どうしても大きい部分のみの洗車で終わりがちですが、大きい部分がキレイになるからこそ、ふと目についたやり残しが目につくのです。

 普段あまり掃除していない隅の部分に溜まっていたホコリや汚れを取り除くことで、よりスッキリした印象になります」

いつもより少し丁寧に洗うことでキレイに見える
いつもより少し丁寧に洗うことでキレイに見える

 これは家庭の掃除と同じで、部屋の四隅はゴミやホコリが溜まりやすいもの。クルマでいえばパネルのつなぎ目や普段はあまり目にしない部分などをしっかりキレイにすることで、クルマ全体がキレイに見えるといいます。

 具体的には次のようなところを意識して清掃してほしいとM氏は指摘します。

●スカッフプレート周辺

 洗車時に忘れがちなのが、ドアを開けたときに見えるサイドシル部分。たいていのクルマはキズ防止のために車名やメーカー名が入った「スカッフプレート」が装着されています。

 この周辺が泥で汚れていたり水滴が残ったままではサビの原因にもなります。

●ドア開口部・ドア・ヒンジ部分

 ドアを開けたときにチラッと見えるヒンジ。この部分には埃や泥、油などが溜まりやすいといわれています。

 カーシャンプーでゴシゴシ洗う必要はありませんが、せめてインテリア清掃でドアを大きく開けたときなどにクロスやウェスなどで汚れを取り除いておくと、経年を感じにくくなります。

●ボンネット内側・トランクリッド内側及びその周辺

 洗車時は表面を拭き取るだけでなく、隙間に入り込んだ水分をしっかり拭き取ることが大切です。ボンネットやトランクを開けて狭い隙間に残っている水分をしっかり拭き取ることで、走り出したあとの水ダレ(隠れていた水分が出てくること)を減らせます。

●メーター周り・エアコンのスイッチなど

 車内ではメーターなどインパネ周辺や、エアコンやオーディオの操作系が集まるセンターコンソール周辺、意外なところではワイパーレバーやウインカーレバーにもホコリがついています。

 掃除機でホコリを吸い取った後、堅く絞ったウェスやクロスでさっと水拭きしてあげるだけでもサッパリするそうです。

●エアコンの吹き出し口

 かなりホコリが溜まりやすいのが、エアコンの吹き出し口です。ここにホコリやチリなどが溜まっていると、エアコン作動時に車内に広がってしまいます。

 せめて見えている隙間部分だけでも軽くホコリや汚れを拭き取りたいところ。100円ショップなどで販売されている使い捨てウェットクロスなどがあれば、細かい部分まで清掃できます。

●ボディ表面の拭き取りは優しく、一気厳禁

 カーシャンプーを水で流したあとの拭き取りは時間との勝負。早く拭きあげたい気持ちもわかりますが、ここで細かいキズを付けてしまってはせっかくの洗車が台無しです。

 マイクロファイバーなどの水分を吸収するクロスで、擦らずに優しく水分を取り除くようにするのがポイントです。

※ ※ ※

 カーコーティング専門店スタッフ M氏が教えてくれたキレイに見えるポイントはどれも難しいものではなく、いつもよりちょっとだけ気を遣って洗車するというもの。少し丁寧に作業すればワンランク上の仕上がりになりそうです。

【画像】あなたはどこから洗ってる? 洗車の正しい順番とは?(11枚)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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