「爽快シビック」登場で振り返る! 風変わりなシビック5選
日本では販売されなかったクーペとタイプRとは?
●シビック Siクーペ
日本のみならず海外でも減少傾向にある2ドアクーペですが、アメリカでは古くからコンパクトサイズのクーペは一定のニーズがあり、ホンダは1992年から現地で開発・生産された「シビッククーペ」を販売していました。
かつて日本でもシビッククーペをアメリカから輸入していましたが、2000年を最後に販売されていません。
その後もアメリカではシビッククーペが引き続きラインナップされ、2016年には10代目シビックをベースにした6代目シビッククーペが登場。
グレードはスタンダードモデルと高性能モデルの「Siクーペ」に大別され、どちらもボディはスピード感あふれるクラウチングフォルムの、流麗かつスタイリッシュなクーペといった印象です。
なかでもSiクーペはブラックのホイールとボディアクセント、ウイング形状のリアスポイラーが装備されるなど、より一層スポーティな外観となっています。
搭載されるエンジンは、174馬力の1.5リッター直列4気筒ターボと158馬力の2リッター直列4気筒自然吸気、そしてSiクーペには205馬力を誇る2リッター直列4気筒ターボを搭載。トランスミッションはCVTと6速MTが設定され、Siクーペは6速MTのみです。
6代目シビッククーペはかなり魅力的なモデルといえましたが、アメリカでもニーズが低下したことから2020年に生産を終了。すでに北米市場向けの11代目セダンが発表され、日米欧同時にハッチバックがお披露目されましたが、アメリカでクーペが登場するかは今のところ明かされていません。
●シビック タイプR スポーツライン
発売とほぼ同時期に受注を終えている現行モデルのシビック タイプRですが、日本だけでなく北米や欧州でも最終モデルは激しい争奪戦が繰り広げられたのは記憶に新しいところです。
この最終モデルでは日本仕様と欧州仕様では細かな装備やグレードが異なっており、欧州仕様では車内で聞こえるエンジン音を走行モードによってオーディオのスピーカーを介して変化させる機能、「ASC(アクティブサウンドコントロール)」が搭載されています。
また、ディスプレイオーディオが標準装備され「パフォーマンスモニター/ログモード/オートスコアモード」などの機能を備え、さまざまなパフォーマンスパラメーターを監視・記録できる、シビック タイプR専用のパフォーマンスデータロガー「Honda LogR」を搭載。
さらに、パフォーマンスはそのままに、控えめな空力パーツと洗練された乗り心地を実現したグレード「シビックタイプR スポーツライン」がラインナップされました。
スポーツラインの外観は、標準モデルに装着される大型リアウイングをローデッキリアスポイラーに変更し、スポーティなスタイリングながら落ち着いた印象です。
タイヤも標準モデルは20インチのコンチネンタル「スポーツコンタクト6」が採用されていますが、シビックタイプR スポーツラインには快適性を重視した19インチのミシュラン「パイロットスポーツ4S」が採用されました。
欧州ではかつてからシビック タイプRの人気が高く、スポーツラインを設定することでアグレッシブすぎないスタイルを好む層のニーズに応えたといえるでしょう。
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11代目の新型シビックが発表され、さらにシビック タイプRの設定も宣言されていることは、ファンにとってうれしいニュースではないでしょうか。
しかし、純粋なガソリンエンジンを搭載したタイプRは、これが最後になるのではとも噂されています。もしくは電動化したタイプRが今後出るのかも疑問視されています。
まだ先のことは不透明ですから、まずは2022年に登場する新型シビック タイプRを待つことにしましょう。
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