「ロータリーは終わってない」マツダがなぜ今HPで宣言? 電動化で本格復活なるか?
水素×ロータリーエンジンも開発! マツダの電動化計画とは?
そのなかで明らかになったのは、ロータリーエンジンは「マツダ3」やMX-30など、マツダがスモール商品群と呼ぶ車種ラインナップのなかで、レンジエクステンダーとして展開するということです。
今回初めてレンジエクステンダーの投影図が公開されましたが、大方の予想通り、ロータリーエンジンは車体前部の通常のエンジン搭載スペースに置かれており、リチウムイオン二次電池は車体の床面に敷き詰められ、またボディ右後部に外部充電ポートを備えていることがわかります。
一方で、「マツダ6」や「CX-5」などラージ商品群の電動化は、4気筒のガソリンとディーゼルの48Vマイルドハイブリッド、ガソリン4気筒のプラグインハイブリッド、さらに「SKYACTIV-X」で対応するとし、ロータリーエンジンを搭載する予定はありません。
また、今回初めて明らかになったEV専用スケーラブルアーキテクチャーについては、公開された画像では車体前方部にスペースがあり、ロータリーエンジン搭載の可能性はゼロではないような印象を持ちます。
筆者(桃田健史)はマツダに対して、「今回のロータリーエンジン関連の自社記事掲載は、レンジエクステンダーEVなど新技術・商品方針の説明会を意識したものか?」と問い合わせましたが、「ルマン24時間30周年記念でのご案内、またCLASSIC MAZDAサイトで2020年末から復刻パーツの事業を始めたことから、復刻パーツがどのように造られているかを紹介したもの」という回答で、次世代「SKYACTIV-R」と直接的な関係があるとはいい切ってはいませんでした。
また、会見のなかではカーボンニュートラルに向けた使用燃料についても触れていて、バイオフューエル(ガソリン・ディーゼル)、自然エネルギー由来の合成燃料であるe-フューエル(ガソリン・ディーゼル)、そして水素の活用に向けた研究開発を進めるとしています。
水素についてこれまでのマツダの動きを振り返ってみると、2003年の東京モーターショーで水素ロータリーを発表し、2004年10月に国土交通省大臣認定を取得して公道でのテスト走行を開始。2006年2月には「RX-8ハイドロジェンRE」をエネルギー関連企業や地方自治体向けなどにリース販売しています。
当時、筆者はマツダ横浜R&Dセンターで実施された同車の公道試乗会を取材しましたが、ガソリンと水素のふたつの燃料タンクを持っていて、車内にあるレバーを操作することで、走行中に燃料を瞬時に切り替えられる仕組みに驚きました。
同乗したエンジニアも指摘していた通り、体感として水素はガソリンに比べてパワーとトルクが6割から7割程度というイメージでした。
当初は、同車は水素社会実現に積極的だった北欧スウェーデンに数百台レベルで輸出される予定だったのですが、スウェーデン側の方針変更などにより利用台数は限定的になったと記憶しています。
あれから15年が経ち、レンジエクステンダー向けの小型発電機として復活が決定したロータリーエンジン。将来的には水素燃料を使用することで、EVを含めたカーボンニュートラルに貢献することになると思います。
新たなるロータリーの門出に期待します。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
ロータリーファンが求めるロータリー復権が
こういう形じゃないことはマツダも理解しているはず
これをロータリーの復活と掲げてもファンが納得しないことはマツダが1番理解しているはず
きっと、もっと先になにかあるはず…そうですよね?
そうだと言ってくだされ…
ロータリーエンジンって
特別な改良無しに
「水素自動車」が出来る‼️と聞きました