スカイラインやシビックだけじゃない!「R」を名乗る車5選
海外にもあった「R」の称号を与えられたモデル
●ポルシェ「911R」
1964年に誕生したポルシェ「911」は初代から現行モデルの8代目まで、一貫して水平対向エンジンのRR、そしてアイコンともいえるフォルムを継承してきた、ドイツを代表するスポーツカーです。
この911の第1世代(愛称はナローや901)でもっとも有名なのが1973年に登場した「911カレラRS」、通称「ナナサンRS」とも呼ばれる高性能モデルですが、それ以前の1967年にわずか15台だけ作られたモデルが「911R」です。
911Rは大胆な軽量化によって約800kgまで削られた車体に、レーシングカー「906」とほぼ同じスペックで210馬力を誇る2リッター水平対向6気筒エンジン搭載する、伝説的なモデルとして知られています。
そして、この911Rの名が、2016年に第7世代の「991型」の限定車として復活しました。
新生911Rは高性能モデルの「911 GT3RS」をベースに開発され、エンジンは500馬力を誇る4リッター水平対向6気筒自然吸気を搭載。トランスミッションは6速MTのみです。
また、GT3RSに対してリアウイングレスとなり、ボディにはカーボンとマグネシウムが使われ、チタン製エキゾースト、リアサイドウインドウは樹脂製、エアコンとオーディオシステムも撤去し、1370kgまで軽量化されています。
ちなみに911Rは世界限定991台で販売され、日本での価格は2629万円(消費税8%込)でした。
●ボルボ「850エステート T-5R」
かつて日本におけるボルボ車というと、安全性が高く無骨で質実剛健なデザインのクルマというイメージがありましたが、現行モデルはSUVでもステーションワゴンでも流麗かつ洗練されたモデルばかりです。
イメージチェンジの大きな転機となったのは、1990年代からで、その代表的なモデルが「850」シリーズです。
1991年に発売された850シリーズはセダンとステーションワゴンの「エステート」をラインナップ。とくに850エステートはボクシーなフォルムながらも美しさが感じられる洗練されたデザインによって、国内のラージサイズ・ステーションワゴン市場を席巻するヒット作になりました。
搭載されたエンジンは2.3リッターから2.5リッターの直列5気筒で、これを横置きに搭載したFFを基本とし、4WDもラインナップ。
この850エステートの人気をさらに高めるきっかけとなったのが、2.3リッターターボのエンジンをベースに最高出力240馬力にチューニングされた限定車「850エステート T-5R」といえます。
外観は控えめなエアロパーツが取り付けられている程度で大きく手が入れられていませんが、足まわりやブレーキのチューニングに205/45R17タイヤが奢られ、運動性能も向上。
欧州では850エステートをベースにしたマシンでツーリングカーレースに参戦するなど、基本性能の高さをアピールし、スポーツワゴンのイメージを定着させました。
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高性能モデルの証である「R」の称号以外にも「ツーリング」の「T」、「スポーツ」の「S」などさまざまなものがありますが、前述のポルシェ911はかなり早い時期にこれらの記号を使い分けています。
日本でもいすゞ「ベレット」がスカイラインGT-Rと同時期に「GTR」や「GTタイプR」をグレード名に使うなど、やはりレースに直結したイメージアップをおこなっていました。
最近は「GT-R」や「タイプR」の格が上がった感があり、うかつに名乗れないほどハードルが高いのですが、かつては比較的気軽に名乗っていたモデルもあり、探してみると意外と見つかります。
トミーカイラRがない
やり直し
別に何でもいいだろ?
プジョーRCZ Rもないからやり直して欲しい