400馬力-500馬力は当たり前でそれ以上も? 現行モデルのスーパーセダン5選
日本車も負けてない! 2台のスーパーセダンとは?
●日産「スカイライン400R」
日産「スカイライン」は、初代がプリンスの前身である富士精密工業から発売され、すでに60年以上の長い歴史があります。
初代の頃から先進技術が投入され、1969年には「スカイラインGT-R」が登場するなど、このDNAは歴代のモデルに受け継がれてきました。
現行モデルのスカイラインは2014年に発売された13代目で、2019年に大幅なマイナーチェンジがおこなわれた際に歴代モデルで最高の出力を誇る「400R」をラインナップ。
400Rのエンジンは3リッターV型6気筒ツインターボを搭載し、ターボの過給性能を極限まで高められた結果、最高出力405馬力を誇ります。
同時に、4輪にアルミ製対向ピストンブレーキキャリパー、専用にチューニングされた「ダイレクトアダプティブステアリング」、新開発の電子制御ショックアブソーバーなどを装備したことにより、高い運動性能と優れた乗り心地を両立。
一方、外観は「400R」のバッジが取り付けられているくらいで、スタンダードなモデルとの差異はほとんどなく、まさに「いぶし銀」の魅力あふれるオトナの高性能セダンに仕立てられています。
●レクサス「IS 500 Fスポーツ」
2005年から日本でもトヨタの高級車ブランド、レクサスが展開されましたが、同時にエントリーモデルとしてラインナップされたのが「IS」です。
このISに2007年に423馬力を発揮する5リッターV型8気筒エンジンのハイパフォーマンスモデル、「IS F」が登場。しかし、2013年のフルモデルチェンジでIS Fは消滅してしまいました。
現行モデルのISでは高性能モデルは設定されませんでしたが、レクサスの主戦場であるアメリカでは2021年2月に「IS 500 Fスポーツ」がラインナップされました。
エンジンはIS Fと同じく5リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載して、最高出力472hp(仏馬力換算で478馬力)を発揮するなど、まさにIS Fの再来といえるモデルです。
トランスミッションは8速ATのみの設定で、同方式はFRとされ0-60mph(約96km/h)加速は4.5秒をマーク。専用のエキゾーストシステムはV8自然吸気エンジンならではの力強い咆哮を奏でます。
足まわりも専用のチューニングで、ブレーキの強化とディファレンシャルギアにはトルセンLSDが標準装備されています。
また外観では、IS Fと同じく巨大なエンジンを収めるために、大きく盛り上がったフロントフードが特徴です。
日本での発売は未定ですが、電動化が加速するなかIS 500はトヨタのモデルでも最後の大排気量自然吸気エンジン車なるのではと、注目されています。
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500馬力、600馬力というクルマは、日本ではサーキット以外でパワーを発揮できる機会は皆無です。また、世界的にもCO2の排出量削減が叫ばれるなかで、これほどのパワーは必要なのかという疑問もあります。
しかし、スピードや加速感というのは麻薬のようなもので、続けて体験してしまうとさらなるパワーを要求するようになります。
こうした要求に応えるために、プレミアムメーカーはパワーアップを続けざるを得ないのでしょう。
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