存在感凄い! トヨタ新型「GR86 GR PARTS」初公開! 異なる2種類の存在感あるエアロとは
新型GR86にはどんなGRパーツが予定されている?
装着されているのはカスタマイズ部品の「GRパーツ」なので、ベース車と異なる装着部品はいずれもトヨタ系販売店で購入できることが前提です。
エクステリアパーツでは、フロントスポイラーやサイドスカート、リアバンパースポイラー、トランクスポイラー。
インテリアでは、インテリアパネル、ニーパッド、LEDライト。さらに機能面では、ドアスタビライザーやメンバーブレースなどの補強パーツ、サスペンションやブレーキキットなど合計25ものアイテムが用意されています。
前出の開発担当者によると、「このクルマに装着されているパーツは(用意するパーツの)第一弾」とのこと。
初代86用のパーツがそうだったように、市販するパーツは新型GR86デビュー後も追加でラインナップを増やしていき「クルマを育てていく」といいます。
開発担当者の話で興味深かったのは、エクステリアパーツに関して開発過程に新しいプロセスが盛り込まれていることでした。
従来では、まず過去の知見に基づいてデザインし、それをテストコースで試しながら作り込んでいくという手法をとっていたといいます。
しかし新型用エクステリアパーツの開発においては、コンピュータ上の設計段階からシミュレーションで流体解析をおこなって性能を確認しながら最適化。
そのうえで実際に走行して味を作り込んでいく手法に変化しました。それによって、より効果的な空力を身につけられるというわけです。
GRパーツとして開発しているエクステリアパーツは、より多くのダウンフォースを得るというよりはリフトを減らしてゼロリフトを目指しつつ、前後のリフトバランスを整える方向で調整。
それは、単に速く走るためではなく、「速度が変化してもハンドリングが変わることなく、ドライバーの操作に対してクルマのリニアな反応を目指し、挙動を穏やかにして気持ちよく走れることを目指しているから」と前出の開発スタッフはいいます。
新型GR86の正式発表は「2021年秋」といわれていますが、「GRパーツ」の存在により、デビューと同時にカスタマイズが楽しめる環境が整うことになります。
86はカスタマイズするユーザーが多いモデルだけに、展開されるGRパーツの開発もかなり気合が入っていることを感じられました。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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