アメ車スポーツカーの代表! 大幅進化で日本上陸した新型「シボレー コルベット」 その歴史と伝統とは
2020年1月に開催された東京オートサロンでアジア初公開、同年夏に日本での受注が開始された「シボレー コルベット」。コルベット史上はじめてリアミッドシップレイアウトを採用、さらに右ハンドル仕様も初めて用意された。そしてこの夏、日本での納車が開始される。ついに上陸した新型コルベットとはどんなモデルなのだろうか。そしてアメリカン・スポーツの代表格であるコルベットとはどのような歴史があるのだろうか。
初代コルベットの登場はいまから68年前の1953年
1953年の初代モデルのデビュー以来、常にアメリカを代表するハイパフォーマンス・スポーツカーとして憧れの対象となってきた「シボレー コルベット」。その最新モデルとなる、第8世代の新型コルベットが、ついに日本でのデリバリーを開始した。
この5月29日には、富士スピードウェイで新型コルベットの成約者限定オンラインイベントが開催された。このイベントは当初、納車を待つ成約者を招いておこなわれる予定だったが、新型コロナウイルスにともなう緊急事態宣言の発令を受け、急遽限定ライブ配信という形が取られたが、本コースを激走する5台の右ハンドル仕様コルベットのデモ走行や開発担当チーフエンジニアのインタビューなど、盛りだくさんの内容になった。
今回はそんなコルベットの歴史と新型の特徴、そしてライバルとなるモデルを紹介したい。
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初代コルベットが誕生したのは、いまから70年近く前の1953年。当時のアメリカは、第二次世界大戦の戦火を逃れた数少ない先進国であり、しかもクルマの最先進国であった。
しかし、戦後となって徐々に欧州の高性能な2座オープンスポーツカーがアメリカに上陸し、注目を高めつつあった。ブランドとしてはMGやトライアンフ、ジャガー、そしてアルファ ロメオやメルセデス・ベンツなどだ。
それらの欧州スポーツカーに対抗するために生まれたのが、初代コルベットだ。コルベットとは船の名称で、大戦中に護衛や偵察で活躍した海軍の小型快速艇を意味する。
この初代コルベットのスタイルは、後輪のすぐ前に座席があり、その前にエンジンを搭載する長いフロントノーズがあった。ボディはFRP。つまり、その後に続くコルベットの伝統が、この初代モデルで確立されたのだ。
また、初代モデルはコンバーチブルのみというのも特徴だ。この初代モデルは、発表とともに非常に大きな反響を呼び、すぐに大人気モデルとなる。現在まで続く、コルベットのドリームカーとして歴史がここに始まるのである。
その後、1963年に第2世代にバトンタッチ。この世代から、コンバーチブルだけでなくクーペも用意されるようになる。また、「スティングレイ」の名も、この世代から使われるようになっている。名前の由来は、1961年に発表されたコンセプトカー「スティングレイ・レーサー」だ。第2世代モデルは、そのコンセプトカーのデザインを踏襲していたのだ。
そして、1968年に第3世代、1983年に第四世代、1997年に第5世代、2005年に第6世代、2014年に第7世代がデビュー。FRPボディにロングノーズのFRスポーツという初代からのスタイルが脈々と継承されていたのだ。
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