なぜ「ハンドルカバー」は軽ユーザーに人気? 見た目重視のお手軽カスタムの注意点とは
装着が簡単で車内のイメチェンが図れるドレスアップ用カーグッズは、カー用品店などで手軽に購入できることから人気があります。しかし、きちんと取り付けないと危険を伴うこともあるようです。
手軽にイメチェン! 人気が高いドレスアップとは?
クルマの性能アップやほかの人とは違うクルマに仕立てるために、自分好みにカスタマイズを施すクルマ好きも多いでしょう。
また、本格的なカスタマイズとはいかなくても、カー用品店などで手軽に購入でき、簡単に装着できるインテリアのドレスアップ用カーグッズも人気が高いようです。

しかし、簡単に取り付けられるパーツを使ったドレスアップこそ注意する必要があるといいます。それは一体どのようなことなのでしょうか。
手軽にできるドレスアップとして真っ先に思いつくのが「ハンドルカバー(ステアリングカバー)」です。ハンドルは乗るたびに目に入り、常に触れている部分だけに、カスタマイズの需要が高いパーツです。
ハンドルカバーが人気アイテムになった背景には、エアバッグの普及が関係しています。
エアバッグが装着される前は、比較的簡単にハンドルの交換ができ、好みのデザインや輸入ブランドのハンドルに交換することで、インテリアの質感をグッとアップさせることもできました。
しかしエアバッグ装着が標準化されると、さまざまなセンサーを内蔵した純正ハンドルを社外品に交換するのはひと苦労。またエアバッグが装着できなかったり、できても追加で出費を強いられたりなどで徐々にハンドル交換自体が減っていきました。
これに代わって台頭してきたのがハンドルカバーだといわれています。純正ハンドルの上から被せるように装着するだけで、エアバッグの機能はそのままに、ハンドル交換したかのようなイメチェンが図れるとあって一気に人気が高まりました。
ハンドルカバーについて、カー用品店のスタッフに聞いてみました。
「ひと口にハンドルカバーといっても、材質やデザインの種類は非常に豊富です。材質では本革製、合成皮革製、低反発ウレタン製などが人気あります。以前はファーを使用したものもよく売れていましたが、操作しにくいこともあり、いまではしっとりと手に馴染み純正以上の操作感が得られるタイプが人気になっています」
ハンドルカバーと聞くと軽自動車を連想する人も多いのではないでしょうか。実際、軽自動車の装着率も高いようですが、それはなぜなのでしょうか。
「最近の軽自動車はインテリアの質感も向上しましたが、やはり普通車と比べてインテリアがチープな印象を与えやすく、コストダウンの影響もあって純正ハンドルに凝ったデザインが少ないことも関係しているようです。またハンドルから伝わる振動を抑えるためにハンドルカバーを装着する人も多いです」(カー用品店スタッフ)
なかでも低反発ウレタン製は振動をある程度吸収してくれる上に、握りが太くなることで操作しやすく、豊かなカラーや柄などバリエーションも豊富とあって人気だといいます。
とくに女性は明るいカラーを好む人が多く、ドット柄やヒョウ柄など可愛らしいデザインを優先する人が多いのも特徴とされています。
「装着に関して注意していただきたいのは、純正ハンドルが本革巻きの場合は表面のコーティング剤がハンドルカバーの内側と擦れて傷めてしまうこともあります。またカバーによって通気性が悪くなりカビなども発生しやすくなりますので、本革製ハンドルにはカバーは使用しないほうがいいと思います」(カー用品店スタッフ)










