移動自粛でなぜ「都外ナンバー」装着? 東京都の「変異株拡大中」トラックの謎
新型コロナウイルスが猛威をふるっているなかで、変異株による感染拡大が懸念されています。そうしたなかで、緊急事態宣言中の東京都では、「変異株拡大中」という注意喚起をおこなうトラックが走行していますが、なぜか都外ナンバーを付けて走行しています。なぜ移動の自粛が求められているなかで、「都外ナンバー」を装着したトラックが走行しているのでしょうか。
「変異株拡大中」を注意喚起トラックに「都外」ナンバーが多い理由
新型コロナウイルスの流行が終わる気配を見せないなか、最近では変異株といわれるものによる感染拡大が懸念されています。
そうしたなかで、緊急事態宣言中の東京都では、「変異株拡大中」という注意喚起をおこなうトラックが走行しています。しかし、それらのトラックを見るとなぜ都外ナンバーを付けて走行しています。
都道府県を超えた移動が自粛されるなか、なぜ注意喚起のトラックは東京都外のナンバーを付けているのでしょうか。
「N501Y 変異株拡大中 感染対策の徹底を!」と表示された4トントラックが5月の連休明けから東京都内の繁華街を中心に巡回しています。
これらのトラックは広告を掲示する目的で走るため、「アド・トラック」(アド=advertisement=広告)と呼ばれています。
正式な名称は「広告宣伝車」で、おもに4トン車など大型トラックの側面や後面のスペースに広告を表示して、多くの人の目に触れる繁華街やターミナル駅の周辺をゆっくりとしたスピードで走ります。
アド・トラックの利点は、人が集まる時間帯や場所に合わせて移動しながら広告を表示できることはもちろんですが、歩行者や周辺を走るクルマのドライバーの目線の高さに合った位置に表示されるという点にもあります。人通りの多い繁華街ではとくに、高い広告効果が期待できるのです。
一般的な運送用のトラックとは違って、「広告宣伝をおもな目的とする車両」であるため特種用途自動車として8ナンバーで登録されています。
「変異株拡大中」のアド・トラックがとくに多く走っているのが渋谷駅周辺で、時間帯によっては4台から5台のトラックが駅周辺を巡回しています。
渋谷以外にも六本木や新宿、都心から離れた多摩地区などでもこれらの変異株への注意を促すトラックは走っています。
そしてこれらのトラックはどれも、大阪、横浜、春日井(愛知県)など、「東京都外」のナンバーがついています。
筆者(加藤久美子)が渋谷駅で見たときには、品川や足立、多摩など東京都内のナンバーをつけたアド・トラックは1台もありませんでした。
東京都の広告かつコロナ変異株の広告を展開するトラックがなぜ都外ナンバーを付けて走行しているのでしょうか。
アド・トラックに、東京都以外のナンバーが多い理由は、東京都が2011年に都の条例である「屋外広告物条例施行規則」が改正されたことが関わっています。
条例が改正される以前は、電車やバスが広告デザインの自主規制をおこなっていましたが、アド・トラックに代表される広告宣伝車も加えて対象となったのです。
具体的には、アド・トラックが公道での走行許可を得る際にトラックに表示されるデザインについて審査を受ける制度で、審査をおこなうのは公益社団法人「東京屋外広告協会」という組織です。
同協会によるデザイン審査をパスして「審査済証」を取得しなければ、東京都内の区市町村からアド・トラックとして走行できる許可が下りない仕組みになっています。
通常のアド・トラックには広告主の依頼によって、さまざまなデザインの広告を表示して広告宣伝のためにトラックを走らせています。
東京都で登録されたアド・トラックの場合、広告デザインが変わるたびに審査を受ける必要がありますが、都外ナンバーにはこの規制が適用されません。そのため、アド・トラックの多くは東京都以外で登録されているのです。
また別の理由もあるといいます。今回のアド・トラックによる啓発活動を担当する東京都総務局 総合防災部防災管理課の担当者は次のように説明しています。
「時間の猶予があまりないなかで、20台という大量のアド・トラックを数週間確保する必要があったため、全国各地から集められたのではないでしょうか」
4トン車は大型トラックではない。
回答してる方はわざわざ4トン車の様な大きなと
表現してるのに、なぜ気づかない?
たし4トン車は中型車。中型区分がない頃は普通車。車系の記事書くなら最低限勉強しましょうね。