「アップルカー」登場間近!? iPhone製造のフォックスコンが自動車業界に参入する狙いとは
ついにアップルカーが実現するのか?
今回の発表で明かになったのは、「モバイルドライブ」が開発するシステムやサービスはステランティス向けのみならず、ほかの自動車メーカーや自動車部品メーカーに対しても販売するという点です。
つまり、技術力と商品力によって、事実上の標準化となるデファクトスタンダードを狙うというのです。
また、記者からApple CarPlayとのAndroid Autoとの関係について質問が出たところ、「コラボすることも視野に」という前向きな答えではなく、「既存市場に対して邪魔はしない」という意味合いの回答があったところが大いに気になりました。
スマートフォンと車載機の連携機能であるApple CarPlayとAndroid Autoは、それぞれアップルとグーグルが独自に開発したシステムを自動車メーカー側が受け入れる形で2010年代半ばに始まりました。
サービスが始まった当初は、いわゆるインフォテインメントの領域を皮切りに、アップルとグーグルがクルマの心臓部である動力系の制御分野にも参入し、最終的には自社ブランドの量産車を手掛けるのではないかという憶測が自動車産業界に広がりました。
実際にアップルとグーグルは、電気自動車(EV)や自動運転技術に関して、それぞれ自社内に研究チームや研究開発企業を立ち上げ、世界各地でさまざまな実証試験を始めました。
そうしたなか、2020年末から2021年頭にかけて、韓国のヒュンダイグループがアップルカーの委託生産を受注したという報道が世界を駆け巡ったのですが、一時は報道内容を認めていたヒュンダイが一転して報道内容についてノーコメントとなり、この話はご破算になったのではないかと囁かれるようになりました。
それ以来、アップルカー関連の噂はすっかり聞かなくなっています。
今回のステランティスとフォックスコンとの記者会見を視聴して感じたのは、アップルがいうアップルカーとは、単なるクルマというハードウエアではなく、クルマのユーザーの生活に直結するサービスからの収益を得る仕組みを構築するエコシステム全体を指すのかもしれないということです。
むろん、今回の発表ではアップルカーについては触れていません。
ただし、アップルの基軸事業であるiPhoneの製造を手掛けるフォックスコンが自動車産業に本格参入することに変わりはなく、ここでの実績は確実にフォックスコンとアップルとの関係に影響を及ぼすだろうということです。
今後も「モバイルドライブ」の動向を注視していきたいと思います。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
APPLEはPOWERBOOK140からお世話になっている。 仕事上インターフェイスにWIN10も使うが、画像処理や加工はやはりMACに一日の長がある。 現在、自分が経営している法人のオフィスではWIN10 2台+MACの併用。 自宅はMAC。出先ではWIN10。 メインはIPADPRO11インチとクラウド。20万円もするが、2画面で並行でアプリ開けて仕事できるし、録音しながらメモをAPPLEPENで手書きする。
たまに、ため込んだ映画や書籍を読む。
仕事のイメージは、ADOBEでスケッチして、スケジュール管理、写メ撮って、隙間時間にメールとLINE チャットワークとナンでもできる。 アンドロイドタブレットでも可能だが、操作性は断然楽。
で、これを車に乗るとき、インスツルメントパネルにペチャッと貼り付けて、ナビと音楽と電話に使えればいいなあ。 APPLECARができたらそうなるだろうと期待が大きい。