ワールドツアー開始! ピニンファリーナのEVハイパーGT「バッティスタ」は約3億円から
日本の正規代理店も決定、デリバリーが待ち遠しい
アウトモビリ・ピニンファリーナ曰く、ピュアEVのバッティスタは、従来の内燃機関を搭載した公道向けスポーツカーでは達成できないレベルのパフォーマンスを提供するという。
0−100km/h発進加速タイムは2秒以下で、当代最新のF1マシンをも超える。1900hpのパワーと2300Nmのトルクを備えたバッティスタは、卓越したエンジニアリングとテクノロジーをゼロエミッションパッケージに組み合わせると説明されている。
●2021年夏には専用のビスポークアトリエも開設
搭載される120kWhバッテリーは各ホイールにひとつずつ配される4機の電動モーターに電力を供給し、シミュレーション上では1回の充電で500kmを超えるWLTPレンジをカバーすることになっている。
生産台数は150台に限定され、車両価格は2億9000万円からとされるバッティスタは、過去の多くの象徴的なピニンファリーナ・デザイン車たちと同様に、イタリア・トリノ近郊カンビアーノにあるピニンファリーナS.p.Aのアトリエで、1台1台ハンドメイドされる。
現在、バッティスタのプロトタイプ開発は最終段階を迎えており、南イタリア・ナルドのナルドテクニカルセンターや周辺の公道における走行実験も成功したとのこと。
この結果を受けて、アウトモビリ・ピニンファリーナ・ロンドンは見込み客に向けて専用WEBページでバッティスタの購入権をいち早く得られるようにアプローチを始めている。
全150台がオーダーメイドで製作されるバッティスタを発注した顧客は、クライアントエクスペリエンスの一環として、開祖バッティスタ“ピニン”ファリーナ生誕の地でもあるトリノに招かれることになるという。
バッティスタのオーダー主は、この訪問中に北イタリア・ピエモンテ地方の自然の美しさに触発されるとともに、2021年夏に開所予定の新アトリエスペースにおいて、アウトモビリ・ピニンファリーナ社CDO(チーフ・デザイン・オフィサー)のルカ・ボルゴーニョが率いるデザインチームから、魅力的なカラー/マテリアルを提示される。そして自分だけのバッティスタを製作する、ほぼ無限の選択肢を模索できるのだ。
アウトモビリ・ピニンファリーナのパー・スヴァンテッソン(Per Svantesson)CEOは、同じプレスリリース内で喜びのコメントを発している。
「ジャーディン・モーターズ・グループとのパートナーシップを通じて、英国におけるアウトモビリ・ピニンファリーナのプレゼンスを強化できたことを嬉しく思います。『アウトモビリ・ピニンファリーナ・ロンドン』の開設によって、バッティスタの将来のオーナーは、ワールドクラスのカスタマーサービスと、アウトモビリ・ピニンファリーナ・ファミリーへのアクセスが保証されることになります。すべてのオーナーに直接お目にかかり、サステナブルなハイパーカーのラグジュアリーな世界をご紹介することを、心より楽しみにしています。」
ピニンファリーナ・バッティスタについては、すでに日本国内でも正規代理店が決定しており、名門カロッツェリアが自動車メーカーとして初めて製作するハイパーEVの世界進出は、着々と進行しているようだ。
今後のピニンファリーナの活躍に、注目していきたいところである。
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