まさに走る芸術品か世界遺産!? 美しすぎるクルマ5選
日本車も負けていない! 美しい国産車の2台
●トヨタ「2000GT」

1960年代というとやっと日本のモータリゼーションが幕を開けた頃で、マイカーを持つのはまだ夢のような時代でした。
そんななかトヨタは世界に通用するスポーツカーをつくるという目標を掲げ、1967年5月に発売されたのが「トヨタ2000GT」です。
外観のデザインは、英国製スポーツカーの伝統的なフォルムのロングノーズ・ショートデッキで、複雑な曲面で構成された流麗なファストバックスタイルを採用。高級なスポーツカーにふさわしい美しいフォルムとなっています。
内装はローズウッドをふんだんに使ったインパネやセンターコンソールに7連メーターを搭載するなど、外観と同様に英国調に仕立てられました。
搭載されたエンジンは2リッター直列6気筒DOHCでツインチョークのソレックス3連キャブレターを装着。最高出力150馬力を誇り、最高速度220km/h、0-400m加速15.9秒、0-100km/h加速8.6秒と、トヨタの目標どおり世界トップクラスの動力性能を実現。
また、トヨタ2000GTには数多くの国産車初の技術が採用され、リトラクタブルヘッドライトや、足まわりでは4輪ダブルウィッシュボーンと4輪ディスクブレーキなどが挙げられます。
後にフロントマスクのデザイン変更などマイナーチェンジがおこなわれ、1970年までの3年ほどで生産を終了。海外にも輸出されましたが、トータルの生産台数はわずか337台でした。
●スバル「アルシオーネSVX」

1985年にスバルは初のスペシャリティカー「アルシオーネ」を発売。徹底的な空力性能向上を目的にデザインされた外観によって、国産車で初めて空気抵抗係数Cd値0.30を下まわる0.29を達成する意欲作でした。
そして1991年に、2代目にあたる「アルシオーネSVX」が発売されると、外観は初代の直線基調から曲面で構成された美しいフォルムに一新。
デザインは巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが原案を手掛け、「ミッドフレームサイドウインドウ」と名付けられた特徴的な側面の造形によってアルシオーネSVXの個性的な美しさを表現しています。
搭載されたエンジンは最高出力240馬力を発揮する3.3リッター水平対向6気筒自然吸気で、駆動方式はフルタイム4WDを採用。
トランスミッションは4速ATのみとされるなど、アルシオーネSVXは生粋のスポーツカーというよりもプレミアムなGTカーというコンセプトとなっていました。
しかし、バブル崩壊の時期に重なって発売されるというタイミングの悪さもあり、アルシオーネSVXヒットすることはありませんでしたが、1997年までの約6年間と、比較的長く生産されました。
※ ※ ※
前述のとおりミウラは1億円以上の価格で取り引きされており、ディーノやトヨタ2000GTも数千万円以上の価格が相場です。
コロナ禍において一時はクラシックカーの相場も下がったのですが、今では完全に価格は回復し、車種によってはコロナ禍以前を上まわる水準となっています。
今後の値上がりに期待する投機的な面もありますが、コロナ禍でお金を使う機会が減ったセレブが、こぞってオークションに参加しているというケースも多いようです。
Writer: くるまのニュース編集部
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