まさにSUVと電動車祭り? 上海モーターショーで話題となった車5選

2021年4月19日に、中国の上海市で「2021年 上海モーターショー」が開幕しました。いまや中国は世界中のメーカーにとって、もっとも重要な市場とあって、数多くの新型車が世界初公開されています。そこで、日本のメーカーが上海モーターショーに出展したクルマのなかでも、話題のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

上海モーターショーで話題となったモデルを振り返る

 中国における商業や工業の中心的な都市である上海市で、2021年4月19日に「2021年 上海モーターショー」が開幕しました。

 近年、中国は世界中のメーカーにとってドル箱といえる市場で、中国で売れるクルマを販売することが急務といわれ、今回の上海モーターショーでも数多くの新型車が世界初公開されています。

上海モーターショーで公開された話題のSUVたち
上海モーターショーで公開された話題のSUVたち

 なかでも目立つ存在なのがSUVで、その多くはEVもしくはプラグインハイブリッド車といった電動車です。

 中国は2035年までに脱ガソリン車(純粋に内燃機関だけを動力とするクルマからの脱却)とすることを国策としており、中国メーカーだけでなく世界各国のメーカーも必然的にEVやハイブリッド車にシフトしようとしています。

 そこで、日本のメーカーが上海モーターショーに出展したクルマのなかでも、話題のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「クラウンクルーガー」

「クラウン」の未来の姿に近いかもしれない「クラウンクルーガー」
「クラウン」の未来の姿に近いかもしれない「クラウンクルーガー」

 トヨタは上海モーターショーで、新型ハイブリッドSUVの「クラウンクルーガー」を発表しました。

 クラウンといえば日本を代表する高級車ですが、日本専売ではなく今では中国でも販売されているグローバルカーといえます。

 このクラウンの優れたDNAを受け継ぎつつ、中国のニーズに合わせた新型SUVとしてクラウンクルーガーが登場。

 今回発表された新型クラウンクルーガーはTNGAアーキテクチャーを採用し、パワーユニットは2.5リッター直列4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドを搭載。

 駆動方式はモーターでリアタイヤを駆動するE-Fourシステムによる4WDとなっており、上質さと効率性を兼ね備えた走りと、広い室内空間を実現しているといいます。

 クラウンクルーガーは2021年中頃の発売の予定です。2020年11月には日本においてクラウンがセダンからSUV化するのではという報道がありましたが、クラウンクルーガーはまさにこの報道を示唆しているのではないでしょうか。

●ホンダ「eプロトタイプ」

見た目から新型「ヴェゼル」のEV版であろう「eプロトタイプ」
見た目から新型「ヴェゼル」のEV版であろう「eプロトタイプ」

 ホンダはEVのコンパクトSUV「eプロトタイプ」を発表しました。中国初となるホンダブランドの電気SUVで、2022年春の発売予定です。

 詳細なスペックは明らかになっていませんが、外観は全体のフォルムや細部の造形などを見ると、発売が秒読み段階の新型「ヴェゼル」に酷似しており、おそらくベースはヴェゼルと思われます。

 日本仕様のヴェゼルが「e:HEV」を採用したハイブリッド車なのに対し、eプロトタイプのパワーユニットはモーターのみのピュアEVという違いがあり、今後、グローバルで展開される可能性も高いでしょう。

 ほかにも第3世代の「Honda CONNECT」を搭載しており、日常とのつながりやスマートフォン連携、OTAアップデートなどに対応。

 実際にこのコネクトサービスは、2021年後半に中国で発表する新商品から適用開始とアナウンスされていますから、市販モデルのeプロトタイプ=新型電動SUVにも搭載させるはずです。

 また、ホンダは「CR-V」をベースにしたSUVの「ブリーズ」シリーズに、あらたにプラグインハイブリッド車を加える発表しており、中国におけるホンダのSUVラインナップはさらなる多様性を実現しています。

●日産「エクストレイル」

よりSUVらしいワイルドな姿へと変貌した新型「エクストレイル」
よりSUVらしいワイルドな姿へと変貌した新型「エクストレイル」

 日産は上海モーターショーにおいて、7年ぶりとなる新型「エクストレイル」を発表しました。

 外観やサイズ感は現行モデルの3代目エクストレイルからキープコンセプトとなっていますが、より「Vモーショングリル」が強調されており、エッジを効かせたデザインを採用することでSUVらしい力強さがアップしています。

 パワーユニットは2018年に発売された量産車世界初の可変圧縮比エンジンである「VCターボ」を搭載するのは明らかになっていますが、2021年2月に発表された欧州向けSUV「キャシュカイ」には1.5リッターのVCターボエンジンを使ったシリーズハイブリッド「e-POWER」が搭載されることから、新型エクストレイルも同様なパワーユニットの可能性が高いといえます。

 エクストレイルはモノコックフレームのクロスオーバーSUVですが、オフロード性能も高く、アウトドアレジャーやマリンスポーツ、ウインタースポーツに最適なモデルとして人気があり、新型が日本で発売されればSUV市場の台風の目となるのではないでしょうか。

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1件のコメント

  1. このエアトレックがアウトランダーPHEVの2年後のマイナーチェンジスタイルですって言ったら信じてしまいそう。こっちの方が格好良い。

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