10年選手のトヨタ「アクア」は「ヤリス」と戦える? 同門コンパクトカーの違いとは
ハイブリッド専用&2WDのみのアクアはちょっと不利?
パワートレインはヤリスとアクアで異なります。
もともとヴィッツはガソリン車のみ、アクアはハイブリッド車のみというすみ分けでしたが、3代目ヴィッツは2017年にハイブリッド車を追加。そしてヤリスでは登場時にガソリン車とハイブリッド車が設定されました。
ヤリスに搭載されるエンジンは、1リッターガソリン/1.5リッターガソリン/1.5リッターハイブリッドの3機種です。ガソリン車のトランスミッションは、CVTと6速MT(1.5リッター)が用意されるなど、ユーザーのニーズに合わせて選択することができます。
また、ヤリスの駆動方式は2WDと4WDが設定され(1リッターエンジン除く)、さらにハイブリッド車にはトヨタのコンパクトカーで初となるE-Four(電気式4WDシステム)が採用されました。
対するアクアはハイブリッド専用車なので1.5リッターハイブリッドのみ、駆動方式も2WDのみです。
そしてハイブリッド車というと燃費が良いという特徴がありますが、2013年11月にアクアが世界トップの低燃費となる37.0km/L(JC08モード)を記録しました。
しかし現在は新エンジンを搭載したヤリス ハイブリッドが、より実走行に近い測定法のWLTCモードで36.0km/Lを達成し、燃費ナンバー1になっています。なお、現在のアクアのWLTCモード燃費は29.8km/Lです。
価格(消費税込)については、ヤリスのガソリン車が139万5000円から216万9000円、ハイブリッド車が199万8000円から252万2000円です。
アクアは181万8300円から219万8900円(GRスポーツ除く)と、2WDのみということもあり、ヤリスのハイブリッド車よりも安い価格設定になっています。
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2020年度(2020年4月から2021年3月)の登録台数は、ヤリスが13万1110台、アクアが4万8115台という結果でした。
アクアはモデル末期であることを考えると十分健闘しているといえますが、やはり全面刷新したヤリスとの差が広がっているようです。
2021年夏にも新型アクアが登場するのではないかとウワサされていますが、ハイブリッド専用車としてさらに燃費が向上を追求するのか、4WDモデルは設定されるのか、ヤリスとのすみ分けはどうなるのかなど、次期モデルがどのような仕様になるのか注目されます。
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