タイヤの刻印「M+S」ってどんな意味? トヨタ「ランクル」などSUVに純正装着されるワケ
昨今はSUVが人気のカテゴリですが、そんなSUVのなかには「M+S」と刻印されたタイヤを新車装着しているモデルがあります。このM+Sタイヤとはどのようなものなのでしょうか。
タイヤに刻印された「M+S」は何を示している?
近年急成長しているSUVカテゴリですが、トヨタ「ライズ」や「ヤリスクロス」、「ハリアー」といったSUVが2020年の登録車販売ランキングで上位になるなど、ますます人気のジャンルとなっています。
そんな人気のSUVのなかには、「M+S」という表記のあるタイヤを新車装着するモデルが存在します。
M+Sの表示があるタイヤとはどんなタイヤなのでしょうか。
M+Sの”M”は泥やぬかるみを意味する「MUD(マッド)」、“S”は雪を意味する「SNOW(スノー)」を表しています。
M+S規格のタイヤは、泥が詰まりにくいようにタイヤの溝を太くして通常のタイヤよりも悪路に強い設計となっていると同時に、軽く降った程度の雪道(浅雪)も走れる設計が施されているのです。
トヨタ「ランドクルーザー」(全車)やトヨタ「RAV4」の「アドベンチャー」グレードなど、オフロード系のSUVがM+S規格のタイヤを採用。
M+Sと表記されているタイヤは通常のタイヤよりも荒れた路面や雪道に強く、路面を選ばないオールラウンダーとしての性能が高いといっていいでしょう。
特定の新車に採用される理由は、悪路などを走れるようにするという性能上の目的に加えて、そのクルマのキャラクターを明確にする狙いもあるのです。
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一般的なスタッドレスタイヤもオールシーズンタイヤにも、このM+Sマークが付いています。
ちなみにこのM+Sマークは、ほかにもSUVや四駆用のオールテレーンタイヤ(A/T)やマッドテレーンタイヤ(M/T)に刻印されていることが多いです。
A/TやM/Tは、サマータイヤに比べるとスノー路面にも対応していますが、厳密にいうと冬用タイヤではありません。
一般的なM+Sタイヤの雪道走行性能は「夏タイヤに比べれば滑りにくい」といったレベル(高い雪道性能が認められた「スノーフレークマーク」がついたタイプを除く)。
スノーの表示があるとはいえ「少しの雪なら対応できる」程度で、雪道を走ることはオススメしません。また、凍った路面は苦手です。
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