使い勝手の良さだけじゃない? 個性が光るホンダの3列シート車3選
ホンダは1994年に初代「オデッセイ」、1996年に初代「ステップワゴン」を発売し、どちらも大ヒットを記録。その後もホンダは数多くの3列シート車を開発しましたが、なかには使い勝手以外も優れたモデルが存在。そこで、キラリと光る個性を持ったホンダの3列シート車を、3車種ピックアップして紹介します。
個性的なホンダの3列シート車を振り返る
ホンダはバブル崩壊後の1990年代前半に、経営状態は悪化した状況でした。しかし、1994年に初代「オデッセイ」、1996年に初代「ステップワゴン」を発売すると、2車は大ヒットを記録。
ホンダの経営状態は好転し、さらにミニバンの普及にも貢献しました。
その後もホンダは3列シート車を数多く輩出しましたが、なかには使い勝手の良さだけでなく、個性的なモデルも存在。
そこで、キラリと光る個性を持ったホンダの3列シート車を、3車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「ジェイド」
ホンダは前述のオデッセイとステップワゴンに続くミニバン・ラインナップの拡充を図り、2000年にスタイリッシュかつスポーティなモデル、初代「ストリーム」を発売。
ストリームは2014年まで販売され、実質的な後継車として2015年に登場したのが「ジェイド」です。
ジェイドはもともと中国市場に向けて開発されたモデルで、外観は低い全高のクーペフォルムを採用したステーションワゴンタイプのミニバンにカテゴライズされ、6人乗り3列シート車が設定されました。
発売当初、パワーユニットは1.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド仕様のみでしたが、追って最高出力150馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した、よりスポーティな「RS」グレードが登場。
足まわりはフロントにストラット、リアにダブルウイッシュボーンの4輪独立懸架とし、重心の低いボディと相まって、高い旋回性能を実現しています。
また、2018年には2列シートの5人乗り仕様を投入し、ステーションワゴンのニーズにも対応しました。
しかし、ジェイドの販売は発売当初から苦戦を強いられ、2020年にフルモデルチェンジすることなく生産を終了。
優れた走りとスタイリッシュなフォルムのジェイドでしたが、すでに市場ではヒンジドアの3列シートミニバンはニーズが無く、消える運命にあったといえます。
●ホンダ「エリシオン プレステージ」
ホンダは2004年にプレミアムミニバンの「エリシオン」を発売。スタイリッシュなフォルムの大型ミニバンで、発売当初は最高出力250馬力の3リッターV型6気筒SOHCエンジンと、160馬力の2.4リッター直列4気筒DOHCエンジンをラインナップ。
ところが、同じく大型ミニバンの日産「エルグランド」やトヨタ「アルファード」といったライバルに対し、エリシオンは全高の低さから車格がひとまわり小さく見え、押し出し感も弱いことから販売は苦戦しました。
そこで、2007年に新グレードの「PRESTIGE(プレステージ)」を追加ラインナップ。
エリシオン プレステージに搭載されたエンジンは、同社のフラッグシップカー「レジェンド」と同じ、最高出力300馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒SOHCで、スペック的にはライバルを大きく上まわるアドバンテージを得ました。
また、フロントフェイスはより押し出しの強い大型メッキグリルを採用して、プレミアムミニバンに相応しい顔つきとされています。
しかし、その後もエリシオンはライバルを凌駕するほどの人気とはならず、2013年に国内販売を終了。
なお、2016年に登場した2代目が、現在も中国でプレミアムミニバンとして販売されています。
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