車のブレーキ音なぜ煩くなる? ポルシェは「安全のため」 キーと鳴く理由
欧州車はブレーキが鳴きやすい?
ブレーキが摩擦を利用して動作するものである以上、鳴きとは切っても切れない関係ですが、欧州車など輸入車のほうが鳴きの発生が多いといいます。
これに関して、ポルシェは「Brake Squeal Explained(ブレーキ鳴きの説明)」という動画を制作しています。
この動画でポルシェは、「ブレーキの鳴きは故障やその予兆ではなく、強力なブレーキシステムで性能と安全を保つためには避けられない」と説明。
欧州車のブレーキ鳴きについて、前出のディクセルの担当者は、次のように話します。
「欧州車、とくにドイツ車はアウトバーンを高速で走行するために、ブレーキの性能も高く設計されています。
ブレーキパッドでローターを削ることでストッピングパワーを得るという考え方で、パッドの特性もそのようにセッティングされています。
国産車はどちらかというと、ローターが消耗品であるという考え方というよりも、ブレーキパッドのみの交換で対応しているケースが多いです」
しかし、近年人気の軽スーパーハイトワゴンなどは、重量増によるブレーキへの負荷増大を、ローターを削るような設定のパッドを使用することで、対策しているケースも多いとのことです。
日本ではブレーキパットのみを交換することが主流となっていますが、前出の担当者は「欧州車はブレーキパッドとローターの同時交換が前提になっていますが、ブレーキの性能としては、それがベストで、国産車でも本来は同時に交換することをおすすめします」と説明しています。
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ブレーキの鳴きは直接故障を意味するものではありませんが、事故防止のためにも、いつもと様子が違うと感じたら、専門家に点検してもらうのが安心といえるでしょう。
ブレーキ鳴きは自励振動の一種で、機械振動の専門家にとっては既知の事項です。論文も沢山出ています。
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