ホンダ軽オープン「S660」が約20日で完売! 生産終了告知で新車購入に希望者殺到
2022年3月での生産終了が告知されていたホンダの軽2シーターオープンカー「S660」が、予定より早く完売したことが明らかになりました。
駆け込み需要でS660があっという間に完売
ホンダの軽2シーターオープンカー「S660」が2022年3月をもって生産終了となることが2021年3月12日に発表・発売されましたが、わずか20日余りとなる3月30日、予定していた販売台数が完売したことがわかりました。
S660完売について、ホンダ広報部は次のようにコメントしています。
「3月27日・28日(土・日)の時点で特別仕様車の『モデューロX バージョンZ』が完売したのですが、特別仕様車が売り切れてしまってから通常仕様の『α』『β』に注文が殺到し、30日(火)の午前中に予定台数がすべて終了しました。
S660が生産終了になるのは残念ですが、ここまでの反響があるのはありがたいことです。S660は多くの熱いファンに支えられてきたと感じました」
2015年4月に登場したS660は、エンジンをミッドシップに配置し後輪を駆動する「MR」を採用。
優れたコーナリング性能を実現し、軽快な走りが楽しめるモデルとして、これまでに累計3万台以上が販売されましたが、年々厳しくなる騒音・燃費・安全などの規制へ対応することが難しくなり、登場から約7年の2022年3月をもって幕を閉じることになりました。
最後の特別仕様車として発売された「S660 モデューロX バージョンZ」は、専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着したコンプリートカーブランド「モデューロX」のチューニングが施されたスペシャルなモデルで、空力性能を高めるエアロパーツや専用サスペンションなどを搭載。
幅広い走行シーンに対応し、扱いやすさとしなやかさを両立する走りを実現しています。
内外装にも特別感を演出するアイテムを装備。外装は、ブラッククローム調のエンブレムやブラックの専用アクティブスポイラー、ステルスブラックのアルミホイールなど黒を強調するとともに、ボディカラーは「プレミアムスターホワイトパール」に加え、特別色として「ソニックグレー・パール」を設定しました。
内装は、メーターバイザーや助手席エアアウトレット、センターコンソールの各パネル部をカーボン調に変更し、ブラックのラックススエードとボルドーレッド(合皮)を組み合わせたドアライニングパネルにグレーのステッチを施すなど、上質かつスポーティなデザインとなっています。
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S660の販売終了が発表されてからの受注台数は4106台。そのなかでも最後の特別仕様車であるモデューロX バージョンZは2076台と、半数を占めていることがわかりました。なお、メインターゲットは50代男性です。
また、受注台数全体におけるMT比率は84%となっており、MT車のみ設定のモデューロX バージョンZが多いこともありますが、多くのユーザーがMT車を購入しています。
ホンダによると、新たにS660を購入する人に加え、既存のS660から最後にフレッシュな新車に乗り換える人もいたといいます。
S660の終了に関して、SNSではさまざまな意見が聞かれ、「悲しい」「驚いた」など大きな反響がありました。
なかにはいつか買おうと思っていたという人も見受けられ、新車で買えるチャンスが最後となることから、駆け込み需要で予定より早く完売したようです。
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