派手すぎず速いがカッコイイ! テンロクエンジンのホットコンパクトセダン3選
かつてスポーティなモデルをラインナップしていた三菱の名作とは
●三菱「ミラージュ VR」
1978年に誕生した三菱初代「ミラージュ」は同社初のFF車としてデビューし、クラス初のターボエンジンを搭載するなど、スポーティかつエポックメイキングなコンパクトカーとして代を重ねました。
現行モデルの6代目は新興国向けのエントリーカーとして開発され、高性能なモデルは存在していませんが、かつてミラージュはハイパワーなエンジンを搭載して、人気を博していた頃があります。
なかでも1995年に登場した5代目は、同クラスではユニークな存在でした。
ボディタイプは3ドアハッチバック、2ドアクーペ、4ドアセダンがあり、4ドアセダンには高性能な1.6リッター自然吸気エンジンを搭載する「VR」を設定。
主要なコンポーネンツは同世代の「ランサー」と共有し、外観は第2世代の「ランサーエボリューションIV」のエッセンスも取り入れたデザインを採用しながら派手すぎない印象です。
エンジンは三菱独自の可変バルブタイミングリフト機構「MIVEC」を搭載した1.6リッター直列4気筒DOHCで、最高出力は175馬力を発揮。
足まわりはフロントがストラット、リアがマルチリンクの4輪独立懸架とされ、4輪ディスクブレーキがおごられるなど、高性能なエンジンにふさわしいシャシ性能となっています。
ほかにも5代目ミラージュには1.8リッターV型6気筒エンジンを搭載するモデルもあり、豊富なラインナップを展開。
しかし、人気の低迷と三菱の業績悪化から2000年に生産を終了し、ミラージュの系譜も一旦途絶えてしまいました。
※ ※ ※
現在国内のモデルでは、1.6リッターの高回転・高出力な自然吸気エンジンは失われてしまいました。
もともと、モータースポーツのレギュレーションに合致するために1.6リッターの高性能エンジンが広まりましたが、各メーカーがモータースポーツへの参戦に消極的となった今、復活する兆しはありません。
高回転まで淀みなく回るフィーリングが懐かしいという人も多いのではないでしょうか。
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