車のシートは花粉やホコリまみれ!? 100均グッズで出来るお手軽ケア

乾燥した空気中には花粉をはじめ、ホコリなどアレルギー物質が多く浮遊しており、シートに吸着してしまうケースが増えてきます。ファブリックシートを例に、表面の汚れやシートに入り込んだ花粉などのアレルギー物質を取り除く清掃方法をプロに聞いてみました。

ファブリックシートはこまめに清掃が必要

 春先になると多くの人を悩ますのが、花粉をはじめとするアレルギー物質の飛散です。

 そしてクルマのなかにも花粉やホコリなどさまざまなアレルギー物質が飛んできて、想像以上にシートの内部へと入り込んでしまうものです。

花粉やホコリをため込みがちなクルマのシート
花粉やホコリをため込みがちなクルマのシート

 また、ボディについたものは洗い流すことは簡単ですが、シート内部に溜まった汚れは目につきにくい部分でもあり、座るたびにシート内部に溜まったホコリや花粉が車内に舞ってしまうこともあります。

 シートのなかに入り込んだ花粉をはじめとするアレルギー物質の清掃はテクニックが必要なのですが、どのようにしたらよいのでしょうか。

 一般的な乗用車で多く使用されている布製生地のファブリックシートを例に、シートに入り込んだ花粉などのアレルギー物質を取り除く清掃方法をプロに聞いてみました。

 まず、クルマのシートには、大きく分けて「ファブリックシート」「合成皮革シート」「本革シート」という3種類の生地が使われています。

 このうち本革シートと合成皮革シートは表面がコーティングされているため汚れが染み込みにくく表面を掃除するだけでもかなりきれいに清掃できます。

 問題は布製の生地を使用しているファブリックシートです。通気性に優れている半面、ホコリなどの細かい浮遊物や汚れを吸着しやすい性質があるといいます。

 またこのファブリックシートにもいくつかの種類があり、欧州車でよく見かけるサラッとした手触りの「ジャージ」、織り目が細かく滑らかな肌触りで一般的な国産車に多い「トリコット」、パイルの柔らかい手触りで高級感のある「モケット」などがあげられます。

 大衆車から高級車に至るまで幅広く採用されていますが、掃除方法としてはせいぜい掃除機をかける程度という人も多いでしょう。

 シートの清掃はどれだけキレイにしたいかによって、自分で作業するのかプロに依頼すべきかが変わってきます。

 埼玉県で中古車を中心に販売を手がける販売店の代表N氏に、車内の清掃について聞いてみました。

 中古車の場合は、しっかりとルームクリーニングしてから販売するのが基本とのことですが、やはりプロにシート清掃をお願いするほうがいいのでしょうか。

「ルームクリーナー専門業者はたくさんありますし、いまはインターネットですぐに見つけることができます。

 清掃もフロアバキュームやスチームなどプロの機材を使用するため、タバコのヤニやペットのニオイなどもかなり落とせることから、弊社で販売する中古車はよくお願いしています。

 ただ、これはクルマの販売が前提ですので、一般の人は車内がよほど汚れてしまったり、
ニオイが取れないなどの問題がない限りは自分で洗浄してもいいと思います」

 ちなみにプロにお願いする場合、クリーニング費用は軽自動車でも3万円から、ミニバンになると5万円からが相場だといいます。

 よほど頑固な汚れやニオイがなければ、自分で清掃するほうが出費は抑えられます。

「シート洗浄は、入り込んだ花粉やホコリなどの汚れを取り除けるかがポイントになります。

 ホームセンターなどで販売されている家庭のソファ用清掃グッズも活用できますし、水+マイクロファイバークロスだけでも単純な汚れは取り除くことができます」(中古車販売店代表N氏)

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