在庫車「手元にあるとマズい」なぜ? 3月は車を「お得に買えるかもしれない」これだけの理由
低価格車中古車が放出されることも
自動車販売店が3月中に1台でも多くクルマを売り払ってしまいたい理由がわかりましたが、そのほかに3月の自動車売買にはどんな特徴があるのでしょうか。販売と修理の両方をおこなう自動車店に聞きました。
「例年、使い古した代車など価値のない在庫のクルマを処分しています。3月中に処分しておかないと自動車税の請求書が5月に来てしまいます。
車検が残っていて廃車解体の手続きをすれば戻ってくるお金もありますし、解体すれば中古パーツとしてお金にもなるものもあります。
ですが、解体した方が処分が簡単なクルマでも、走行にまったく問題がなく、解体してしまうには惜しいクルマがあります。
安いクルマを探しているお客さまに声をかけてみたり、春は免許をとって練習用のクルマが欲しいというお客さまもいますので、要望があれば格安で販売することもあります。
ネットオークションなどで格安車が3月頃に出現するというのもそんな事情があるからではないでしょうか」
※ ※ ※
いずれにしても、3月はクルマが動く時期であることに間違いありません。販売店の売ってしまいたいクルマと、欲しいクルマがうまく合致すれば、値引きなどの好条件も期待でき、お得にクルマをゲットできそうです。
また、クルマを購入するほかに、使わなくなってクルマを処分したい場合も、3月中に済ませておくと次年度の自動車税の請求がないないど有利です。
とくに軽自動車は4月1日時点で課税され、4月中に廃車したとしても軽自動車税は戻ってきません。今後も使う見込みがないなら、3月中の廃車や売却を検討するとよいでしょう。
なお、3月は名義変更や廃車、一時抹消などの手続きで、陸運支局は一年でもっとも混み合う時期です。現在のコロナ禍において3密を避けるという意味で、時代に逆行しているとディーラーや中古車店の声もあります。
現在の手続きや税制は長年変わっておらず、こうした事態をきっかけに、抜本的な見直しが必要なのかもしれません。
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