スバル「レヴォーグ」は装備もスゴい!? 乗って分かった「スキー場はスバル車だらけ」の訳
全車4WD搭載で高い走行安定性を発揮
ところで、ステーションワゴンは2WD(前輪駆動もしくは後輪駆動)を基本に4WDも設定するのが一般的です。
しかしレヴォーグがそれらと一線を画するのは、2WDがなく全車が4WD(スバルはALL WHEEL DRIVEを縮めた「AWD」と呼ぶ)となっていること。走行シーンを問わず、タイヤが最大限に路面を捉えることを狙った設計思想だからです。
現在発売されている新型レヴォーグには「アクティブトルクスプリットAWD」が組み込まれ、これは同社の持つ4WDシステムのなかでも、とくに安定性を重視したもの。
前60:後40の前後トルク配分を基本に、加速、旋回、そして減速など走行状態にあわせて電子制御でトルク配分をコントロール。ハンドル角度や旋回状況なども把握し、綿密な制御としています。
そんなシステムを組み込んだ新型レヴォーグで舗装路からウェット、そして雪道や凍結路と刻々と変化するあらゆる路面を走って感じたのは、絶対的な安心感でした。
4WDにより滑りやすい路面でもしっかりとトラクションがかかるのはもちろんですが、理由はそれだけではありません。
凍った路面でもハンドルの手ごたえが希薄にならず、路面の状況を手に取るように感じられるのが安心感につながっていると実感しました。これは車体やサスペンションの作り込みの良さのおかげもあるでしょう。
雪道はしっかりと注意して運転しなければいけませんが、とはいえ神経を張り詰めるのではなくリラックスできる余地があることが疲労低減につながります。
新型レヴォーグをはじめとするスバル車の走行性能とそれにともなう安心感が緊張をほぐし、疲れにくいクルマとなっているのを、スバル車オーナーは感じていることでしょう。
それが、降雪地域やスキーヤー/スノーボーダーにおけるスバル車人気につながっているのだと理解できます。
ところで、新型レヴォーグの開発をまとめたスバルの五島賢さんによると、想定しているユーザーのひとつが「子育てを終え、人生を楽しんでいる人たち」といいます。
その世代は若い時にスキーブームを経験し、同時にゲレンデへ向かう移動手段として大ヒットしたレガシィツーリングワゴンに慣れ親しんだ層といえるでしょう。
当時、レガシィツーリングワゴンの人気グレードは高出力のターボエンジンに4WDを組み合わせた「GT」でした。
それから20年以上を経たいま、ターボエンジンと4WDを組み合わせたステーションワゴンのレヴォーグがそのポジションを担っているのかもしれません。
また、フォレスターやXVなどほかのスバル車をゲレンデの駐車場で多く見かけるのも、雪道での移動に適したスバルのクルマ作りがスキーヤーやスノーボーダーに認められていることの証といっていいのではないでしょうか。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
前席シートヒーター装備設定は
ファブリックシートの軽自動車でもOP設定されるまでになったけど、
何故かスバル レヴォーグには、
そのシートヒーターは標準装備してるけど、
ステアリングヒーターは設定すらない。
こっちの方がより重宝するんだけどorz
レヴォーグは、BPレガシィの代替にはなり得ない。
なぜなら、6MTがなく、ハイパワーエンジンもないからです。