走りと実用性はSUVより上! あえて選びたいイケてるワゴン車5選

ミニバンやSUVの人気に押され気味なステーションワゴンですが、低い重心による走りの良さと、広い荷室を兼ね備えたモデルとして、人気が再燃しそうです。今回は、所有したときの満足度が高い、魅力的なワゴンを紹介します。

SUVよりスポーティな走りが楽しめる魅力的なワゴン車

 最低地上高が高く、オフロードなど悪路走破性も期待できそうなイメージもあって大人気のSUVですが、背が高いことから立体駐車場に駐車できず、重心が高いゆえにスポーティに走るのが苦手だったりします。

 そこで今回は、一時のブームが過ぎて人気が停滞気味のステーションワゴンに着目。

 重心高の低さからセダンと同等のスポーティな走りが味わえ、かつ広いラゲッジルームで使い勝手も良好で、どんなシーンでも高い満足感が味わえる、そんな魅力的なワゴンを5台ピックアップして紹介します。

スポーティさと実用性を兼ね備えたスバル新型「レヴォーグ」
スポーティさと実用性を兼ね備えたスバル新型「レヴォーグ」

●スバル「レヴォーグ」

「ステーションワゴン」というジャンルを確立した立役者といえば、スバル「レガシィツーリングワゴン」ですが、世代を重ねることに大型化し、日本の道路事情にはマッチしなくなっていた部分もありました。

 そこで日本の道路事情にもマッチするサイズのワゴンとして、2014年に誕生したニューモデルが「レヴォーグ」です。

 日本でも普及しつつあったダウンサイジングターボ思想を反映した新開発1.6リッター直噴ターボエンジンと、ハイパワーな300馬力の2リッター直噴ターボエンジンを搭載。

 スバルらしいAWD(4輪駆動)と運転支援システム「アイサイト」を採用し、安全面にも配慮した新しいプレミアム・スポーツワゴンとして注目されました。

 2020年には現行モデルの2代目へとフルモデルチェンジ。新デザインコンセプト「BOLDER」を市販車として初めて採用し、全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mmと初代モデルよりも少し大きくなりましたが、十分な取り回しの良さを確保しています。

 全車AWD(常時4輪駆動)とリニアトロニックCVTを採用しているのは初代と同じですが、すべてが進化。エンジンは177馬力の1.8リッター直噴ターボに統一されました。

 アイサイトは広角化されたステレオカメラと前後4つのレーダーで全方位のセンシングが可能になっただけでなく、自車位置を正確に把握して、高速道路で高度な運転支援をおこなう「アイサイトX」も搭載しています。

 ステーションワゴンを作り続けてきたスバルだけに全体のバランスが秀逸で、スポーティな走りを楽しみたい人には非常に魅力的なワゴンに仕上がっています。

●マツダ「マツダ6ワゴン」

 SUVの「CXシリーズ」の人気が高いマツダですが、現在のラインナップでフラッグシップとなっているのが「マツダ6」です。

 もともとは「アテンザ」と呼ばれていたモデルですが、2019年に海外向けと同じ数字での車名に変更されました。

 マツダ全車に通じる「魂動デザイン」が採用されたボディは、全長4805mm×全幅1840mm×全高1480mmと堂々としたサイズ。ラゲッジスペースの容量も506リッター(通常時)で、シートアレンジ次第では長尺物も楽に積載できます。

 搭載されるパワーユニットは、2リッターおよび2.5リッターのガソリンエンジンと、2.2リッタークリーンディーゼルエンジンのラインナップでしたが、4リッター自然吸気エンジンに匹敵するトルクを生み出す2.5リッターターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」も追加されました。

 マツダ6ワゴンは、伸びやかなスタイリングと美しいボディプレス、こだわりのボディカラーなどが魅力的なモデルになっており、一流ホテルのエントランスに乗り付けてもサマになるエレガントさも持っています。

 なお、マツダ6にはワゴンだけでなく、セダンもラインナップしています。

●トヨタ「カローラツーリング」

 トヨタを代表するモデルである「カローラ」ですが、2018年に誕生した12代目はターゲット層を若者に切り替えたアグレッシブなデザインを採用しています。

 そしてこのモデルチェンジに合わせ、それまで「カローラフィールダー」として存在していたワゴンも一新され、新たに「カローラツーリング」の名称が与えられました。

 TNGAに基づいたプラットフォームを採用したボディは、全長4495mm×全幅1745mm×全高1460mmと日本の道路事情にもマッチする扱いやすいサイズ。それでいて、ラゲッジの容量はフル定員でも392リッターを確保し、ワゴンらしい実用性の高さを確保しています。

 最新のクルマらしく環境性能も万全で、1.8リッターガソリンエンジン+モーターのハイブリッドモデルのWLTCモード燃費は29.0km/L(G-X 2WD)、4WDでも26.8km/Lの低燃費を実現。

 さらに1.8リッターガソリンエンジンと1.2リッターターボエンジンもラインナップしていますが、このターボエンジンは希少な6速MTと組み合わされ、15.8km/L(W×B)の低燃費を実現しながら走る楽しさをも味わせてくれる「ツウ好み」のグレードになっています。

 安全装備も充実し、ミリ波レーダー+単眼カメラによるプリクラッシュセーフティ機能や、踏み間違えにも対応した被害軽減自動ブレーキも装備。また車線の中央を走るようにハンドル操作をサポートする「レーントレーシングアシスト」も搭載。

 全方位に死角がない、スポーティなのに安全なワゴンに仕上がっています。

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1件のコメント

  1. セダンとしての居住性
    セダン以上の積載性
    スバルは
    「レガシィツーリングワゴン」から現在の
    「レヴォーグ」まで
    ターボとAWDの走る車

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