スバル「レヴォーグ」SUV誕生なるか? 伝統「レガシィ」次期型はどう進化?

車高を上げたSUVのレヴォーグ登場に期待

 北米仕様のレガシィが搭載するエンジンは、水平対向4気筒の2.5リッターと2.4リッターターボです。

 しかし、新型レガシィアウトバックの日本仕様は、レヴォーグの1.8リッター水平対向4気筒ターボを搭載して、燃費効率を向上させる可能性があります。

販売好調なスバル新型「レヴォーグ」
販売好調なスバル新型「レヴォーグ」

 先ごろ生産を終えた2.5リッター水平対向4気筒を搭載するレガシィアウトバックのWLTCモード燃費は12.6km/L。新エンジンを搭載した新型レヴォーグは13.7km/L(GT EX)ですから、チューニングの仕方によってはレガシィの燃費をさらに向上できるでしょう。

 海外で販売される新型レガシィは、新型レヴォーグと同様の新しいプラットフォームを使い、ボディ剛性の向上と軽量化を両立させるフルインナーフレーム構造も採用しています。

 最近、登場した新型車を見ると、動力性能は従来とあまり変わりませんが、衝突時の乗員保護性能や衝突被害軽減ブレーキは大幅に進化しています。スバル車を筆頭に、歩行者保護も含めて、安全性が急速に向上しています。

 それなのにレガシィアウトバックは、約1年半にわたり、海外では新型を販売しながら日本では旧型を扱っていました。

 日本のメーカーが、国内で海外よりも安全性の劣ったクルマを売っていたことになってしまいます。

 アイサイトの衝突被害軽減ブレーキと運転支援機能も向上するので、日本でもなるべく早く新型レガシィアウトバックを発売して欲しいです。

※ ※ ※

 仮にレガシィを海外専用車にするなら、レヴォーグをベースにしたアウトバックが欲しいところです。

 最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)を200mmに高め、フェンダーのホイールアーチやボディサイドの下側には、ブラックの樹脂パーツを装着。

 レヴォーグにアウトバックを追加設定すれば、ボディの大柄なレガシィアウトバック以上に歓迎されるでしょう。

 新型レヴォーグはフロントマスクなどに角張った鋭角的なデザインを採用しているので、SUVのアウトバックにアレンジするとカッコ良くなるのではないでしょうか。

 いずれにしても、ステーションワゴンをベースにしたアウトバックは、日本においても市場性の高い不可欠の商品といえるでしょう。「レヴォーグアウトバック」の登場を期待したいです。

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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