日本上陸したBMW新型「M3/M4」の特徴は? そしてライバルとの関係とは?

2021年1月26日に日本で販売を開始した、BMW新型「M3」と「M4」。大型化された縦型キドニーグリルを両モデルともに採用したのがニュースとなっているが、6速MT搭載モデルを用意したり、よりサーキット走行に重点を置いたトラックパッケージを設定したりと、話題も豊富にある。新型M3/M4の詳細と、そのライバル車について考える。

新型「M3」「M4」とはどんなモデルなのか改めて考える

 BMWの日本法人である、ビー・エム・ダブリュー株式会社は、2021年1月26日におこなったオンライン新春記者会見において、新世代の「M3」「M4」をお披露目し、日本での販売を開始した。

BMW新型「M3セダン」
BMW新型「M3セダン」

 ちなみに、Mモデルのなかで新型M3/M4は、サーキット走行を可能とする「Mハイパフォーマンスモデル」という位置付けとなる。一方、すでに発売されていたM340i xDriveと、M440i xDriveはストリート主体の「Mパフォーマンスモデル」。つまり、現在のMモデルには性格の異なるふたつのバージョンが用意されているのだ。

 さらに、今回のM3/M4では、スタンダードモデル、より性能を高めた「Competition(コンペティション)」、サーキット走行に特化した「Competition Track Package(コンペティション・トラック・パッケージ)」という、3グレードが用意された。

 ただし、スタンダードはM4のみで、M3にはスタンダードがない。車両価格は、M3コンペティションが1324万円、M3コンペティション・トラック・パッケージが1436万円、M4が1298万円、M4コンペティションが1348万円、M4コンペティション・トラック・パッケージが1460万円となる。

 新しいM3/M4のボディは、ベースの3シリーズや4シリーズよりも全幅を大きく拡大しており、M3で1905mm、M4で1885mmの全幅を誇る。ルーフはカーボンとなり、ドアミラーやリアスポイラーにMモデル専用品を装備。迫力あるMスポーツ・エキゾーストマフラーとディフューザーも装着されている。

 足回りは、Mアダプティブ・サスペンションに、6ポッドMコンパウンド・ブレーキを装着。オプションにカーボンセラミックブレーキも用意されている。アルミホイールは、フロント19インチ/リア20インチの異径サイズ。もちろんスポーツデフも標準装備となる。

 エンジンは、すべて3リッター直列6気筒ツインターボを搭載。スタンダードのM4が最高出力480ps・最大トルク550Nmで、他グレードは最高出力510ps・最大トルク650Nmとなる。組み合わされるトランスミッションは、スタンダードのM4のみ6速MTで、その他は8速MステップトロニックATだ。

新型M3コンペティション/M4コンペティション用の3リッター直列6気筒ツインターボ「S58B30T0」。510ps/6250rpm、650Nm/2750-5500rpmを絞り出す
新型M3コンペティション/M4コンペティション用の3リッター直列6気筒ツインターボ「S58B30T0」。510ps/6250rpm、650Nm/2750-5500rpmを絞り出す

 今回のM3/M4の大きな特徴は、サーキット特化型のトラックパッケージ以外は、普通の3シリーズや4シリーズと同じように先進運転支援システムが用意されていることだ。3眼カメラを使ったハンズオフ機能も使えるというのが、これまでのM3/M4との大きな違いとなる。

 逆にトラックパッケージは、そうした先進運転支援システムを搭載しないことで、他グレードに比べ約25kgもの軽量化を実現。カーボンブレーキやカーボンバケットシートなども標準装備となっている。

【画像】BMWの魂!「M3」の壮大な歴史を画像でチェック! (56枚)

【2024年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー