大雪によるクルマの立ち往生が増加! 車内に閉じ込められたときの対処法とは
2021年の冬は、例年以上の大雪のため高速道路や一般道でクルマの大規模な立ち往生が発生しています。悪天候のなかで立ち往生してしまった場合、どんな点に注意すべきなのでしょうか。事前に準備しておきたいグッズなどを調べてみました。
大雪で立ち往生するケースが増加! 対策は?
2021年の冬はさまざまな気象条件が重って雪が降りやすく、日本海側を中心に記録的な大雪となり、高速道路や一般道で雪による立ち往生が発生しています。
もし自分が走行している高速道路や一般道で悪天候により立ち往生してしまった場合、どう対処すべきなのでしょうか。
気象庁の発表によると、2021年の冬は気温自体は平年並みですが、雪が多い傾向になっているといいます。
また近年、海水温が上昇して日本海側の水温も上昇。海水温が上昇すると水蒸気の量も増え、大雨をふらせる積乱雲が発生しやすくなり、そこに強い寒波が降りてきて一気に冷やされると大雪になるのです。
その影響で今冬は大雪による高速道路での立ち往生が相次いでいます。なかでも2020年12月に関越道で発生した立ち往生では、上下線で約2100台ものクルマが巻き込まれ、長時間通行止めになる事態に発展。
2021年1月10日には福井県の北陸自動車道で1000台以上が立ち往生したり、雪によるトラブルが例年以上に増えています。
このように、すでに雪が原因で立ち往生が発生するケースが増えており、首都圏でも想定外の雪が発生し、高速や一般道に関係なく立ち往生になってしまうケースも想定されます。
もしクルマを運転中に、雪による立ち往生に巻き込まれてしまった場合、どうすればいいのでしょうか。
長野県のスキー場でパトロール業務を担当しているベテラン隊員 I氏に対処法を聞いてみました。
「冬の天候は急変しやすいのが特徴です。とくに標高が高い地域では雪だけでなく風も強まることがあり、積もった雪が巻き上がる地吹雪によって視界が著しく悪くなり、いわゆる『ホワイトアウト』と呼ばれる周囲が真っ白になってしまう状態になることがあります。
走行し続けるのは非常に危険ですのでハザードを点灯させつつ徐行で進み、さらに天候が悪化した場合は路肩に停車し、ロードサービスや警察に救援を要請したほうが安全です。その場合はエンジンを止めずに、車内で待機しておくほうがいいでしょう」
それでも天候がさらに悪化し立ち往生、1晩救援を待たなければいけない状況になることも。そんなときはどうすればいいのでしょうか。
「数分でクルマが雪に覆われてしまうような大雪の場合は、車内に閉じ込められないように風下側のドアが常に開くかを確認してください。
ガソリン車やディーゼル車の場合はエンジンをかけたままで大丈夫ですが、排気ガスで一酸化炭素中毒にならないように、マフラー周辺の雪は定期的に除雪することは忘れないでください」(スキー場パトロール隊員I氏)
ちなみに内燃エンジンの場合は、ヒーター自体はエンジンの熱を活用しているので、エンジンが作動中(燃料がある間)は、つけっぱなしでも大丈夫だといいます。
この場合、「AC」ボタンをオフにすることがポイント。除湿機能(エアコン)で使われている電力をセーブして少しでも長く電力を保たせるように心がけたいところです。
「もうひとつ、1cm程度でいいので少し窓は開けておき、車内の換気や窒息を防ぐためにも空気の出入り口を確保してください。
新鮮な空気が取り込めるように、エアコンのスイッチはOFFの場合でも内規循環ではなく外気導入にしておきます。
またマフラー周辺の除雪も必要になりますが、排気ガスの逃げ道を作るように除雪してください」(スキー場パトロール隊員I氏)
クローラーカーって和製英語・・・。
写真を見るまでContinuous track を装着したTracked Vehicleの事を意味してる和製英語だと理解出来なかった。