トヨタ新型「ミライ」は高級輸入車を超えた!? 単なるエコカーじゃない最新FCVの魅力とは
1充電で850kmものロングドライブが可能に!
走行性能の高さや静粛性に優れたミライですが、実用性も兼ね備えています。
航続距離を延ばすため、FCスタックの高性能化とともに、先代では2本だった高圧水素タンクを新型は3本搭載。1充填につき850kmのロングドライブを可能にしました(WLTCモード)。

また、先代モデルは後席2人掛けの4人乗りでしたが、新型ミライは後席3人掛けの5人乗りへ変更。
とはいえ、後席中央の足元は一段高くなっていることから少々窮屈なので、2人掛けでゆったり座るのが良さそうです。
快適性も追求し、前席だけでなく、後席左右にも、シートヒーターおよび、ベンチレーションを備えました。
また、寒い冬に手元を温めてくれるステアリングヒーターも装備しており、トヨタ車唯一の全周タイプとすることで、どこを握っても温かさが伝わってきます。
トランクルームも広く確保しており、9.5型のゴルフバッグは2つ、9型であれば3つ載せることができるといいます。
さらに、新型ミライの面白いところは、走るほどに空気がキレイになるマイナスエミッションを実現しているところです。
ミライは走行中のCO2排出ゼロはもちろんですが、発電のために取り入れた空気をキレイにして外に出す空気清浄システムを開発。
ダスト除去性能を高めたエアクリーナーに加え、化学物質を除去しPM2.5の発生を抑えるフィルターを用いることで、大気を浄化する機能も盛り込まれました。
※ ※ ※
FCVの普及には水素ステーションの拡充が不可欠とされていますが、設置個所がまだまだ少ないのが現状です。
しかし、水素はさまざまなものから作り出すことが可能で、使用するときにCO2を排出せず、タンクに貯めて運ぶことができるという点でも将来の有望なエネルギーとして期待されており、トラックやバス、フォークリフトなどの商用車にも活用されています。
現時点では、乗用車のFCVとしては、このミライとホンダ「クラリティ フューエルセル」の2車種ですが、さらなるFCVの普及を目指すには、セダンだけでなく、SUVやミニバンといったバリエーションも必要になるでしょう。
水素ステーションの拡充とともに、選択できる車種が今後増加すれば、FCVはこれまで以上に多くの人から選ばれるパワートレインになり得るのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュース編集部
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