日本でポルシェの台数が過去最高を記録! コロナ禍でも「勝ち組」の理由とは
2020年はコロナ禍の影響もあり、輸入車市場は前年比87.8%というように大きなダメージを受けた。そんななか、2021年1月8日にポルシェジャパンが「2020年のポルシェ国内新規登録台数、過去最高の7284台を記録」というリリースを発表した。なぜこのような逆風の状況下、ポルシェは過去最高を記録できたのだろうか。
苦戦したドイツブランドの中にあって昨年を上回ったポルシェ
2020年の日本の自動車市場はコロナ禍によって大きなダメージを受けた。
外食産業や旅行関連ほどではないが、新車販売も、2020年1月から12月で乗用車の販売は前年比87.8%(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会の発表より)という厳しい結果となっている。
では、輸入車の販売はどうなのだろうか。
日本自動車輸入組合が発表したデータを見ると、2020年1月から12月のトータルでの外国メーカーの新車登録台数は29万8378台で、前年比85.3%。コロナ前である2019年よりも、マイナス15%ほどという結果となった。国産車よりも若干数字が悪い。とくにマイナスが大きいのが、ランキング上位のドイツ・ブランド勢であった。その結果を並べると以下のようになる。
1位 メルセデス・ベンツ 5万6999台 前年比85.7%
2位 フォルクスワーゲン 3万6574台 前年比78.2%
3位 BMW 3万5712台 前年比76.3%
4位 アウディ 2万2304台 前年比92.1%
5位 BMW MINI 2万196台 前年比84.8%
まずまずの成績となったアウディを除くと、さすがにコロナ禍の影響の大きさを感じさせる残念な数字だ。
70%台のフォルクスワーゲンとBMWは、端的にいって新型車の投入が少なかったのも理由だろう。フォルクスワーゲンが2020年に投入した新型車は、小型SUVの「T-クロス」のみ、BMWは改良新型「5シリーズ」と新型「4シリーズ」だけ。ちなみにBMWは2019年に9モデルもの新型車を投入しているため、よけい落差が大きくなったことが想像できる。BMWにとっての2020年は、コロナ禍以前に我慢の年であったのだろう。
逆に、2020年のアウディは「Q3」「e-tronスポーツバック」をはじめ、RSやSモデルなどの新型車を例年以上に数多く投入している。それが成績の良い理由といえるだろう。
そして、台数は少ないものの、アウディよりもさらに成績の良いドイツ・ブランドがある。それがポルシェだ。
2020年1月から12月までの新車登録台数は7284台。順位こそ外国メーカーの中で9位だが、前年比は101.3%とプラスを記録。ドイツ・ブランドの中で前年比ではトップの成績を記録している。
同時に、2009年から11年連続で新規登録台数が増加しているという。それも2009年の3214台に対して、2020年は2倍以上! なんとも驚きの数字だ。
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