なぜ年末年始の移動に変化なし? コロナ禍で自粛しない人々 1月には緊急事態宣言も?
2020年始めから日本でも新型コロナウイルスの影響が出始め、12月には第三波により東京都では新規感染者数が1300人を超えました。そうしたなかで、2020年から2021年に掛けての年末年始の移動(主に帰省)は自粛を求める声がありましたが、実際にはどうだったのでしょうか。
コロナ第三波で2020年の年末はどうだった?
2020年から2021年に掛けての年末年始は、コロナ禍第三波の影響もあり、政府や各都道府県知事は、「移動自粛のお願い」をおこなっていました。
そして、新年を迎えた現在、昨年末と三が日では実際に移動の自粛はあったのでしょうか。
例年であれば、大晦日から元日にかけて神社仏閣に初詣へと出掛ける需要が高いことから、JRや私鉄などの鉄道各社は終夜運転を実施します。
しかし、現在のコロナ禍において、2020年12月16日に関東1都3県の知事が「終夜運転の中止を要請」したことにより、ほとんどの路線が終夜運転を取り止めました。
また、クルマの移動に欠かせない高速道路は、例年12月上旬頃に年末年始の渋滞予測を発表しています。
しかし、NEXCO各社はコロナ禍による移動の予想が難しいとし、年末年始の渋滞予測を中止しています。
また、年末に向けてコロナの新規感染者が増加したことにより、各所から「不用不急の移動の自粛」や「帰省の自粛」を求める声も高まったことで、高速道路における大きな渋滞は起こらないのでは無いか、と予想されていました。
しかし、実際には12月29日、30日の午前中には東京都内から全国各地へと伸びる東名高速道路、中央自動車道、関越自動車道、東北自動車道、常磐自動車道などにおける渋滞の名所では、従来の連休と変わらずの数十キロに及ぶ渋滞が発生していました。
とくに、30日では東名高速道路の横浜青葉ICから厚木ICに掛けての約25キロが断続的に渋滞となり、渋滞にハマっているクルマのナンバープレートには、「品川」「練馬」といった東京都内や「横浜」「大宮」「習志野」などの神奈川県、埼玉県、千葉県も多く見受けられました。
途中には、日本一の集客数を誇る「海老名サービスエリア」が存在しますが、サービスエリア内の駐車場から本線上まで入場待ちの列が伸びるほどの混雑ぶりです。
その後、箱根方面への分岐となる小田原厚木道路でも交通量は多く、途中の「平塚パーキングエリア」にも所狭しにクルマが駐車していました。
年末のコロナ禍における状況について、売店スタッフや休憩していた一般客は次のように話してくれました。
「この年末は、例年と変わりなくお客さまは来ていると思います」(販売店スタッフ)
「千葉の家から静岡の伊豆の実家までいく途中です。コロナ禍で迷いましたが、初詣を年内にずらすことと合わせて、密を避けるクルマ移動なら良いかなと思い帰省することにしました。
しかし、例年より道が空いているかと思いましたが、クルマが多くて驚いています」(一般客)
また、観光名所として名高い箱根のお土産は、12月30日時点で次のように話します。
「やはり、コロナの影響で12月は例年よりお客さんが少ない印象です。ただし、分散した初詣の影響か年末のこの時期に初詣を目的としたお客さんもちらほらおります」(土産物店)
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このように、年末においては例年並みといえる渋滞状況や人の動きがあったようです。
しかし、移動の理由として「分散した初詣」というのも含まれており、コロナ禍における新たな形となる年末の過ごし方となったといえます。
だから自分等は皆さんの一欠片じゃないんだよ、だから休日1000円ETCでも渋滞を何とかしろ!とかホザク馬鹿が涌き出たんだよ