なぜ今なお人気!? 登場から40年以上 メルセデス「Gクラス」の唯一無二の魅力とは

登場は1979年というから、すでに40年以上大きくデザイン変更されることなく進化し続けるメルセデス・ベンツ「Gクラス」。2020年12月には累計生産台数40万台を突破したという、日本だけでなく世界中で人気のモデルだが、その人気の源泉はなんなのだろうか。歴史を振り返ってみよう。

2020年12月に累計生産台数40万台を突破した

 2020年12月上旬にメルセデス・ベンツから「Gクラスの累計生産台数40万台達成」というリリースが発表された。

 1979年から生産をスタートした、クラシカルなデザインをまとう本格オフローダー「Gクラス」が、ついに累計生産台数40万台を突破したのだ。そして40万台記念の特別モデルとなる赤い「G400d」が、Gクラスを約20台保有するというドイツのラインラントに済むファンの元に送られたというのだ。

メルセデス・ベンツ「Gクラス」。スクエアなボディは誰が見てもひと目でGクラスとわかるデザインだ
メルセデス・ベンツ「Gクラス」。スクエアなボディは誰が見てもひと目でGクラスとわかるデザインだ

「このようなオフロード車を40万台生産できたことを大変誇りに思います。我々の顧客とファン、そして従業員、そして生産パートナーであるマグナ・シュタイヤー社に感謝したいと思います」とメルセデス・ベンツのオフロード車部門のトップであるエメリッヒ・シラー氏は声明を発表している。ちなみに、同氏は「現在、需要は生産能力をはるかに超えています」ともいう。

 Gクラスを約20台も所有するファンがいるということには驚くが、現在のGクラスに生産を超える需要があるというのは、わからないでもない。

「Gクラスは、たとえば他のモデルではよくある、7年ごとのフルモデルチェンジというものがこれまでありませんでした。そのため、販売のピークというものがなく、逆に常に売れ続けてきていたんですね。また、決まった顧客層というものもありません。購入している方は、年齢も職種もバラバラ。欲しい人が時期に関係なく購入していただけるというクルマです」とメルセデス・ベンツ日本の広報担当者は説明する。

 昔から日本におけるGクラスの人気は、鉄板ともいえるような根強く安定しているものであった。その人気は幅広く、自動車専門誌だけでなく、昔からファッション誌にも頻繁に登場していた。東京・六本木のような街に行けば、ゴージャスなGクラスは街の風景の必要不可欠なひとつとして存在している。

 しかも、2018年のビッグマイナーチェンジによって、その人気はさらに高まっている。

 先の広報担当者によると「新しいGクラスは、注文に需要が追いつかない状態なんです」という。それでも、JAIA(日本自動車輸入組合)が発表する「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の数位」を見ると、2019年7~9月にGクラスは15位に登場。2020年4~6月で14位、2020年7~9月で20位に。供給が追い付かない状態でもランクインするほどの高い人気となっている。

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