普段あまり運転をしない人は要注意! 年末年始に起こりがちな車トラブルとは
毎年、年末年始は帰省ラッシュに伴う渋滞などで、クルマのトラブルが多く発生しています。事前にできる準備やトラブルに遭ってしまったときの対処法など、年末年始のドライブにおけるチェックポイントを紹介します。
年末年始はタイヤやバッテリーのトラブルが多く発生
毎年、年末年始は帰省ラッシュに伴う渋滞や事故、故障など、さまざまなトラブルが発生しています。
現在はコロナ禍で帰省も自粛ムードにありますが、その一方で多くの人が移動の手段にクルマの利用を考えており、トラブルが発生する可能性が高いといえます。
年末年始のドライブで起こりやすいトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
日本自動車連盟(JAF)では毎年、年度内のロードサービス理由を公表しています。そのなかで、2019年から2020年にかけての年末年始に高速道路でもっとも多かったのが「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」で583件ありました。
次いで「燃料切れや」「事故」、そして「過放電バッテリー」と続きます。
燃料切れや事故はともかくとして、なぜ年末年始にタイヤやバッテリーのトラブルが多いのでしょうか。原因やその対処法について、をJAF 東京支部の高木孝氏に聞いてみました。
「寒くなると空気の膨張率が下がり、タイヤの空気圧が不足気味になります。タイヤの空気圧不足は、運転しているだけでは分かりづらく、逆に運転中に気づくような状態であれば、すでに危険な状態といえ、タイヤが異常発熱し、最悪の場合はバーストすることもあります。
また、運転席のドア付近に表示されている適正空気圧よりもタイヤの空気圧が少ないと、転がり抵抗が増えて燃費が悪化するほか、タイヤの特定の部位だけが摩耗する偏摩耗を起こし、タイヤの寿命が短くなります。
タイヤの空気は自然と抜けてしまうので、月に一度は、ガソリンの給油時などを利用して、空気圧をチェックするようにしてください」
では、バッテリーのトラブルはなぜ発生するのでしょうか。事前の準備にはどのようなことがあるのでしょうか。
「寒い時期は、バッテリーの電圧低下にも注意したいところです。バッテリーはバッテリー液(希硫酸)の化学反応で電気を供給していますが、気温が低下すると、この化学反応が鈍くなります。
バッテリーの寿命(通常は3年程度)が近づいている場合は、ガソリンスタンドやカーディーラー、カー用品店などでバッテリーチェックをしてもらうと安心です。
バッテリーはエンジンを切った状態でも自然放電しますから、週に一度はクルマを走らせてバッテリーを充電しておくことで、バッテリー上がりのトラブル回避につながります」(JAF 高木氏)
普段は車庫に入れっぱなしになっていたクルマを、帰省するために久しぶりに動かしたら調子が悪いというのが、年末年始のトラブルの特徴といえそうです。
※ ※ ※
もし高速道路でトラブルに遭ってしまった場合、どうすればいいのでしょうか。
まずはハザードランプを点灯させ、できるだけ路肩に寄せます。
橋やトンネルのなか、あるいは路肩が狭い場合は、可能な限り広い所まで自走します。
さらには同乗者を安全な場所に避難させ、発煙筒、停止表示器材をクルマから50m以上後方に置いたうえで、非常電話か携帯電話で救援依頼をします。
高速道路上は大変危険ですから、自身で修理などの作業はせずに、救援の到着を待ちましょう。
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