買って損しない? 嶋田氏が運転して楽しかったクルマ「ベスト3」
パワーと使い切って走る愉しさナンバーワン!
クルマの愉しみ方は人それぞれ。眺めるだけでもいいし、コツコツとレストアするのもたのしい。では、ドライビングして楽しいクルマとはどんなクルマなのだろうか。
その答えのひとつが、嶋田氏が2020年のベストカーに選んだアバルトであることは間違いないだろう。
●第1位:アバルト「595シリーズ」
500psだ600psだ700psだ、という強大なパワーを持っていても、いろんな意味で、それを解き放つことなんてできやしない。
アクセルペダルにのせた右足も自由度がなくて、逆に退屈。
でも、こういうクルマならストレスなしにあれこれ気持ちよく走れるんだよな……とあらためて気づかせてくれたのが、アバルト「595シリーズ」だ。
とりわけ「595ツーリズモ」をベースにした限定車、「595ピスタ」は街でも峠でも最高に楽しかった。試乗車はオープントップの“C”ボディにマニュアルトランスミッションの組み合わせ。それに僅か165psだけど気持ちよく弾けるエンジンと曲げていきやすいツーリズモのシャシ。
車体の小ささも効いて、いかなるときも気持ちよく駆け抜けられる。とんでもないスピードじゃなくて、気持ちよく昂揚できるスピード“感”があればいい。日常的に楽しめるこれからのスポーツカーの理想形ってもしかしたらこういう方向? いや、ちょっとマジメに欲しくなっちゃった。
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