なぜ5ナンバーの小型SUVが少ない? 3ナンバーでも「小型」とされる意外な理由
5ナンバーサイズのSUVが少ないのはナゼ?
一方でエクリプスクロスは、2020年12月のマイナーチェンジで全長が伸び、4545mmに達します。
全長が4500mmを超えてくると、さすがにコンパクトとはいい難い気もします。
しかもその全長は「ミドルクラス」に分類されるマツダ「CX-5」の全長4545mmと同じです。
全幅はエクリプスクロスの1805mmに対してCX-5は1840mmと広いのですが、そうなるとますます車体サイズとクラス分けの定義があいまいになってきます。
しかし、ここでのポイントは「サイズ」が絶対的な基準ではなく、あくまでも「車格」が重要だということ。いわゆる「セグメント」と同様の考え方と理解すればいいでしょう。
では、真のコンパクトボディといえる5ナンバーサイズのSUVは日本にあるのでしょうか。
調べてみたところ、ハイトワゴンとクロスオーバーモデルまで確認しても、スズキ「ジムニーシエラ」(全長3550mm×全幅1645mm)、トヨタ「ライズ」&ダイハツ「ロッキー」(全長3995mm×全幅1695mm)、スズキ「クロスビー」(全長3760mm×全幅1670mm)くらいしかありません。
自動車メーカーの商品企画担当者は、SUVに5ナンバーサイズのモデルが少ない理由を次のように説明します。
「輸出するモデルが多いこともありますが、ハッチバックは同一車種でも日本向けは全幅を抑えて5ナンバーサイズに仕立てることが多いです。それは根強く5ナンバーサイズにこだわるお客さまがいるからです。
一方でSUVはカテゴリー的に保守的な購入者が少ないので、1700mmを超える国際的なサイズのまま日本でも販売するパターンが多いのです」
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ちなみに日本ではかつて、5ナンバー車に対して3ナンバー車の税金が大幅に高かった時代があり、3ナンバーは贅沢品という風潮があったのです。
しかし1989年の消費税導入のタイミングでその制度はなくなり、現在ではエンジン排気量で税金が決まることから、同じ排気量であれば5ナンバーでも3ナンバーでも税金は変わりません。
つまり、運転のしやすさや駐車スペースの問題を抜きにすれば、いまでは5ナンバーにこだわる必要はないといえます。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
準中型免許の試験車も1700mm以内です。
因みに試験車は8ナンバーですが1700mm超ですと8ナンバーでも普通車登録になっちゃいます。
実はこの仕切りを税制面が故に?と思ってる人もいますが日本の狭い路地などキャブオーバ形のミラーの突起に対しては重要な線引きなんですよ。
今のカローラは準中型試験車より幅が広いわけなんです。
たかが5ナンバーされど5ナンバーですね。
イグニスも5ナンバーのSUVでは?
こういう「もう5ナンバーにこだわる必要がない」論を自動車評論業界全体で見るけど
逆に乗っているときの運転しやすさと9割を占める駐車してる時間の停めやすさを考えれば、
最適な大きさへのこだわりが選択条件の上位に来ないって思えるのが不思議
5ナンバーという枠じゃなくて、「自分に最適な大きさは幅1700ミリ」っていうコンシューマー側の意識は
評論家から観れば「無用なこだわり」なのか
VXはアカンでしょ。
車種名を間違えるのは失礼ですよ。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。