なぜ背が高い方が良い? 軽市場7割占めるハイトワゴンが人気になったワケ

初代からファミリー層重視だったタント、センターピラーが無いのが特徴?

 同じくスーパーハイトワゴンジャンルで人気を博しているタントは2003年に初代モデルが登場しました。

 初代モデルのコンセプトは「しあわせ家族空間」となっており、ファミリー層をメインターゲットにワンボックスほどの快適なスペースを創り出した軽自動車として開発されました。

 2007年に登場した2代目モデルは、使い勝手を追求した「ミラクルオープンドア」が採用され、子育て世代の女性を中心に支持を得ました。

 そして2013年に登場した3代目モデルでは、「ミライース」で培った低燃費・低価格という軽の本質をベースに、車両特性に合わせた付加価値を追求し、軽自動車の多様な広がりを目指すモデルに仕上がっています。

 助手席側の大開口を確保するミラクルオープンドアによる抜群の乗降性と室内空間の拡大による使い勝手のよさを追求し、より高い次元で生活の中心にある「軽」のスタンダードモデルを提案。

 樹脂パーツの採用による軽量化と空力への配慮による高い燃費性能の達成やスマートアシストの実装による安全性も確保しました。

 全国軽自動車協会連合会の発表によると、2014年販売台数が23万4456台となり、ダイハツとして初めて新車販売台数1位を獲得。

 その後、マイナーチェンジを繰り返し、2019年7月にフルモデルチェンジして発売された4代目モデルでは、子育てファミリーからシニアを中心に幅広い年齢層から支持を得て、月販目標台数の約3倍となる約3万7000台が受注されるという躍進を見せました。

センターピラーレスを採用することで、室内空間の居住性や使い勝手は大きく向上している
センターピラーレスを採用することで、室内空間の居住性や使い勝手は大きく向上している

 現行の4代目モデルについて、ダイハツの販売店スタッフは以下のように話します。

「運転席のロングスライドや、ミラクルオープンドアは、タントの武器です。幅広い年齢層の方から好評を頂いております。

 ほかには、オプションである助手席が30度回転する『助手席ターンシート』や、ドアの開閉に連動して自動で展開・格納する『ミラクルオートステップ』など、乗り降りに関係した装備が好評です。

 さらに、ミラクルオープンドアは思ったより広く感じる、運転席のシートは思ったより動く、ミラクルオートステップは思ったより頑丈といった『思ったより良い』という意見が多いように感じます」

※ ※ ※

 軽自動車というと比較的少人数で乗るイメージが強かったものが、スーパーハイトワゴンという新しいコンセプトのモデルの登場により、ファミリー層を中心に支持を得ました。

 近年では時代やニーズ、購入層にあわせて広さ・機能をフルモデルチェンジやマイナーチェンジを実施しています。

 単純な移動手段という役割ではなく、室内空間における余裕のある居住性や、通勤・通学やアウトドアレジャー・車中泊といったシーンを選ばない使い勝手の良さ、そして普通車並みの走行・安全性能の向上によって現在の軽自動車市場が成熟してきました。

 そしてその、けん引役がスーパーハイトワゴンの人気に繋がるのです。

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2件のコメント

  1. こーいう背の高い軽からミラとかラパンに乗り換えると軽さを実感してしまうんだよねw

  2. 低く長く座るクルマよりも高く短く座るクルマのほうが色々メリットが多いということは福野礼一郎が『自動車ロン』(2002)あたりでVWゴルフを例に主張していたかな。

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