根強い人気のDセグメント! 個性で勝負するプレミアムセダン5選
日本の道路事情にも合うサイズと高級感がプレミアム
●ジャガー「XE」
ジャガーは、1926年にサイドカーの製造で事業をスタートさせた「スワロー・サイドカー・カンパニー」をルーツに持つ、歴史ある英国車ブランドです。
しかしジャガーは、これまでに何度も経営難を迎え、その度に親会社が変わるという遍歴があり、現在はランドローバーとともにインドのタタ・モーターズの傘下となっています。
そんなジャガーのDセグメントモデルとして、2015年に誕生したのが「XE」です。流麗でスタイリッシュなラインを描く、スポーツセダンとして登場しました。
新開発のアルミニウムアーキテクチャを採用したことで、全長4680mm×全幅1850mm×全高1415mmのミドルクラスセダンでありながら、車重を1600kgから1710kgに抑えた軽量ボディが特徴。
ちなみに、XEは全体の75%以上がアルミでできており、先代モデルの「XF」より20%も剛性が向上しています。
日本仕様のエンジンは、2種類(250馬力/300馬力)の2リッター直列4気筒ガソリンターボと、ジャガーブランドとして新たに新開発された2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(180馬力)がラインナップされています。
トランスミッションは、ZF社製の8速ATを搭載。駆動方式はFRに加え、ディーゼルにはAWDモデルも設定されました。
また高い先進性も特徴で、専用アプリを使ってクルマとリモート接続し、燃料の残量確認やドア・ウインドウの閉め忘れの確認、事前にエアコンで温度設定することも可能になっています。
さらにタッチスクリーンでさまざまな設定ができたり、バックミラーもリアカメラが映した後方視界を表示する「インテリアビューミラー(オプション)」を用意するなど、最新デジタルデバイスとの連動もかなり進んでいます。
およそ100年にも及ぶ老舗高級車ブランドというプライドと高い先進性、スポーティな走行性能を併せ持つEXは、Dセグメントのなかで個性と魅力を放っているといえます。
●アルファロメオ「ジュリア」
イタリアを代表するアルファロメオは、1986年に同じイタリアのフィアット傘下となりましたが、昔からファミリーカーの基本コンポーネンツを上手に活用し、スポーティに仕立てるのが上手なブランドです。
往年の名車の名前を受け継ぎ、新時代のDセグメントを担うマシンとして2015年に誕生したのが「ジュリア」です。
プラットフォームはマセラティと共同開発した後輪駆動&4WD用の新設計アーキテクチャを採用し、1992年に生産が終了した「75」以来のFRベースを採用しています。
全長4645mm×全幅1865mm×全高1435mmというボディサイズは、先代モデル「159」とほぼ同じで、ライバル社ともガチンコでぶつかる絶妙なボディサイズです。
ジュリアには、チューニングが違う2種類(200馬力/280馬力)の2リッター直列4気筒ツインスクロールターボエンジンだけでなく、2.2リッターディーゼルターボを搭載したモデルや2.9リッターV型6気筒ターボまで、さまざまなエンジンをラインナップしています。
美しさとスポーティさがウリのアルファロメオですが、ジュリアは高度運転支援技術(自動運転レベル2)を追加して、ライバルとの競争力を高めていることも大きなニュースだといえるでしょう。
また車載カメラで後方から来る車両を検知する「アクティブブラインドスポット」や「レーンキープアシスト」「アダプティブクルーズコントロール」「衝突被害者軽減ブレーキ」など安全装備も充実。ライバルに引けを取らない先進機能も備えました。
しかし、ジュリアの最大の魅力は、スペックでは語りきれないその存在感です。
メルセデス・ベンツのような完璧さはなく、BMWのような圧倒的な高性能でもない。しかしイタリア車らしいセンスの良さを高次元でまとめ上げたFRセダンとして、魅力的な一台です。
●ボルボ「S60」
ボルボといえば、北欧のスウェーデン生まれの、四角い直線基調のワゴンボディを連想される人も多いでしょう。しかしワゴンの陰に隠れがちなセダンも、じつはかなりの完成度を誇ります。
1924年に誕生したスウェーデンボルボ・カーズは、1999年にはアメリカのフォード傘下となり、フォード・グループのプラットフォームやエンジンを採用しつつ、ボルボらしい「安全設計」にこだわり続けていました。
その安全第一の思想は、2010年に中国の吉利汽車傘下となった現在でも受け継がれています。
ボルボでDセグメントに属するのは「60」シリーズです。ステーションワゴンの「V60」とセダンの「S60」は、ともに2000年にデビューしました。
2010年には、スクエアなボディラインからさらに流麗なデザインを採用した2代目へと進化しましたが、この2代目は非常に先鋭的な役割を任され、2014年にはホイールベースが延長された「S60L」をベースにプラグインハイブリッド車(PHEV)が中国で登場するなど、高い安全性はそのままに環境性能や先進性も先駆けて採用しています。
現在は2018年に登場した3代目となったS60ですが、全長4760mm×全幅1850mm×全高1435mmのボディに、最高出力が190馬力と254馬力というチューニングの違う2種類の2リッターターボエンジン(FF)に加え、ターボエンジンに電気モーターを組みわせたPHEV(AWD)モデルもラインナップしています。
ボルボのデザインの特徴となっている「トールハンマー」と呼ばれるT字形のデイタイムランニングライトを内蔵したヘッドライトや、スカンジナビアンデザインの高級家具のようなデザインのインテリア、大型のタッチスクリーン式ディスプレーなど、内外装は近未来的な仕上がりになっています。
もちろん、ボルボならではの「ぶつからない安全」と「ぶつかっても安全」な設計思想は受け継がれており、独自の知性を感じさせるDセグメントのセダンです。
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王道ともいえる人気モデルだけでなく、Dセグメントのプレミアムカーはバラエティに富んだセグメントです。
どのモデルも余裕のある動力性能を味わうことができ、日本の道路事情にも適したボディサイズで取り回しも苦労しません。
SUVの次にセダンに回帰したいと考えている人には、ピッタリかもしれません。
やっぱりセダンは必要かも知れません。日産スカイライン、マツダ6、ジャガーXE、アルファロメオジュリア、ボルボS60のセダンも含めて!かつてトヨタマークXが'19年12月25日で生産終了したばかりです。トヨタクラウンのセダンタイプが廃止される噂あり、日産フーガの人気も出て来ないです。ひょっとしたら、インフィニティに移行されるかも知れません。中国では、トヨタアリオンが発表され、トヨタプレミオ&アリオンを統合させ、トヨタアリオン(3代目)が日本でフルモデルチェンジされる可能性が高いと思われます。ミニバンやSUVの人気がある中、もっと日本や世界中等のセダンも人気が欲しいです。
わたくしこの5選以上に個性派のDセグ車(生産終了後継車日本導入未定)に乗ってますが、
このクラスはどれも完成度高いし使い勝手も良いんだけど、
ある意味街中で走ってるのを見ると、
この分野ベンツCクラスの独り勝ち…デスヨネー