約138万円! 新型「“6人乗り”コンパクトカー」発表! カクカクボディに“観音開きドア”&「対面シート」採用! 大荷物や車いすユーザーにも対応する政府公認の「オリニア・ウノ」メキシコに登場!

2026年6月7日、メキシコ政府主導の国産EVプロジェクト「Olinia」から、初の量産予定モデル「Olinia Uno」が正式発表されました。6人乗りの室内空間や観音開きドア、車いす対応レイアウトなどを備え、都市部の新たな移動手段として注目を集めています。

都市向けの6人乗りコンパクトモデル登場!

 メキシコ政府が推進する国産電気自動車プロジェクト「Olinia(オリニア)」から、初の量産予定モデルとなるコンパクトEV「Olinia Uno(オリニア・ウノ)」が2026年6月7日に正式発表されました。

 Oliniaプロジェクトは2024年に始動した国家主導の電動モビリティ計画であり、メキシコ国内で設計・開発・生産を行うことを目的としています。

 そのなかでOlinia Unoは、メキシコ初の国産EVブランドであるOliniaが手掛ける最初の市販モデルです。

 一般的な乗用車市場への参入を目的とした車種ではなく、都市交通における新たな移動手段として開発されました。

 メキシコではバイクやモトタクシー(三輪タクシー)が広く利用されていますが、安全性や環境性能の面で課題が指摘されてきました。

 Olinia Unoはそうした車両の代替を目指しており、雨風を防げる車体構造と電動パワートレインを採用することで、より安全でクリーンな移動環境を提供することを狙っています。

 開発はメキシコ科学・人文・技術・イノベーション省(SECIHTI)が主導し、国立工科大学(IPN)、メキシコ国立自治大学(UNAM)、メキシコ国立工科大学システム(TecNM)、SECIHTI傘下の研究機関などが参画しています。

6人乗車時は2列目と3列目を対面配置とする独自のシートレイアウトを採用
6人乗車時は2列目と3列目を対面配置とする独自のシートレイアウトを採用

 Olinia Unoの最大の特徴は、非常にコンパクトなボディサイズでありながら6人乗りを実現している点です。

 箱型の車体デザインを採用することで室内空間を効率的に確保しており、車内には3列シートを配置しています。

 6人乗車時には2列目と3列目が向かい合う対面式レイアウトとなっており、一般的な乗用車とは異なるユニークな室内空間を実現しています。

 また、左右に大きく開く観音開きドアを採用していることも特徴です。開口部を広く確保することで乗降性を高めるとともに、車いす利用者の乗り降りにも配慮した設計となっています。

 室内は複数のシートレイアウトに対応しており、用途に応じて柔軟なアレンジが可能です。

 6人乗車仕様に加え、車いすを搭載できるレイアウトや、大型の荷物を積載できるレイアウトも用意されており、都市部での移動や配送など幅広い用途を想定しています。

 このような設計は、バイクやモトタクシーの代替としてだけでなく、小規模事業者や地域交通向けモビリティとしての活用も視野に入れたものとみられます。

 パワートレインには13kWモーターを搭載し、防塵・防水性能はIP67規格に対応しています。

 バッテリーには14.7kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用しており、都市部での混合走行において100km以上の航続距離を実現するとされています。

 最高速度は50km/hに設定されており、高速道路での長距離移動ではなく、市街地や住宅街での短距離移動を主な用途として開発されました。

 この速度設定については賛否が分かれているものの、都市交通に特化したモビリティとして割り切った設計思想がうかがえます。

 充電面では家庭用コンセントからの充電に対応しており、220V環境では約4時間、110V環境では約8時間で充電可能とされています。また、充電コネクターにはNACSポートを採用している点も注目されます。

 装備面では7インチセンターディスプレイ、バックカメラ、LEDヘッドライト、フロントディスクブレーキ、Bluetooth 5.0などを搭載しています。高級装備こそ備えていないものの、日常利用に必要な機能は一通り用意されています。

※ ※ ※

 Olinia Unoは都市交通向けモビリティとして開発された一方で、その実用性や市場での受容性については今後の動向が注目されます。現在販売されている一般的なEVと比較すると性能は控えめであり、エアバッグなどの安全装備に関する詳細も明らかになっていません。

 それでも、6人乗りの車内空間や車いす対応設計、低コストな運用を実現するパッケージは、既存のバイクやモトタクシーに代わる移動手段として一定の需要を獲得する可能性があります。

 なお、価格は15万メキシコ・ペソ(約138万円 ※2026年6月上旬時点)からに設定されており、メキシコ市場で販売されている既存の電気自動車を下回る価格帯が大きな魅力となっています。

 生産はメキシコ・プエブラ州で行われる予定で、販売開始は2027年夏を計画しています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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