1000馬力のハイパーEVとして復活した陸の王者「ハマー」 日本ではいつ登場!?
2020年10月20日、米国で新型「ハマー」が発表された。10年ぶりに復活したハマーは電気自動車(EV)となり、なんと最高出力1000馬力、最大トルクは1万5590Nmを発生するというハイパーEVトラックとして生まれ変わった。北米では2021年から販売が開始され、およそ1190万円からというプライスタグが付いているが、日本で導入されることはあるのだろうか。
2021年に発売予定 その後スペック違いのグレードが追加登場する
2020年10月20日、米ゼネラル・モーターズ(GM)は、GMCブランドから新型モデル「ハマーEV」を発表した。10年ぶりとなる「ハマー」の新型モデルは、GMCブランドとして初のEVとしての誕生となる。
注目は、GMが開発した新型バッテリー「アルティウム」を使ったグローバルEVプラットフォームを採用している点だ。
アルティウムは、パウチ型セルをバッテリーパック内に水平にも垂直にも積み重ねることができ、自由なレイアウトを実現しているのが特徴だ。また、グローバルEVプラットフォームは、前輪駆動から後輪駆動車、4WDにまで対応し、電池容量も50kWhから200kWhと幅広く設定可能だという。
しかも、GMとLG化学との合弁事業により、バッテリーコストを1kWhあたり100ドル以下という非常にリーズナブルに生産することを見込んでいるというから驚く。つまり、リーズナブルにフレキシブルな車種に対応できるのが、アルティウムとグローバルEVプラットフォームということになる。
EV開発を独自に進めていたホンダが一転してGMと提携したのは、それだけアルティウムとグローバルEVプラットフォームの出来が良かったといえるだろう。
実際に、発表された新型「ハマーEV」は驚くべき高性能を謳っている。
まず、2021年秋に発売となる第一弾モデルの「ハマーEV Edition 1」は、3モーター仕様により、最高出力1000馬力、最大トルク1万1500lb-ft(約1万5590Nm)ものパワーを誇る。
0-60mph(0-約97km/h)加速が約3秒という、とんでもないパフォーマンスを発揮する。また、リアのふたつのモーターを使うトルクベクタリング機能も備わっているというから、オフロードだけでなくオンロードでも、驚くほどの速さを見せつけることだろう。
バッテリー容量は発表されていないが、アルティウムバッテリーを24モジュール搭載。推定での航続距離は350マイル以上(約560km以上)だ。
350kWの直流急速充電機能があり、10分間で約100マイル(約160km)走行分の充電が可能となるという。また、ハンズオフ機能を備えた先進運転支援機能「スーパークルーズ」を搭載。ACC中のハンズオフと、自動での車線変更を可能としている。
ちなみにハマーEVは、パフォーマンス違いによって4種類のモデルが計画されており、第一弾が2021年に発売される「ハマーEV Edition 1」となる。その価格は11万2595ドル(約1180万円)から。
その翌年となる2022年には、2番目のモデルとなる最高出力800馬力の「ハマーEV 3X」(9万9995ドル:約1050万円)が発売される予定だ。
そして、2023年には2モーターで最高出力625馬力・航続距離300マイルの「ハマーEV 2X」(8万9995ドル:約945万円)、2024年に最高出力625馬力で航続距離250マイルの「ハマーEV 2」(7万9995ドル:約840万円)と続く。最初にハイパフォーマンスでもっとも高価なモデルが登場し、1年ごとに廉価版が登場することになるのだ。
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