車のリアワイパーに「白い袋」 中身はなに? ぶら下げて走るのは違反行為なのか

リアワイパーにものをかけるのはNG行為

 リアワイパーにかけられた袋が走行中にユラユラ揺れているのは、マナー以前に道路交通法で定められている「積載」の項に触れるおそれがあります。

クルマでのペットとのおでかけ。ふんをしてしまう犬に罪はない
クルマでのペットとのおでかけ。ふんをしてしまう犬に罪はない

 道路交通法第55条では、「車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。」と規定されています。

 また、もし袋が落ちてしまえば、荷物を投げ捨てるのと同じになり、道路交通法第76条第4項第5号にあたる可能性があるといえるでしょう。

 警察庁のWebサイトに掲載されている「交通の方法に関する教則(平成30年12月14日現在)」にも「第4章 自動車を運転する前の心得」の「第4節 乗車と積載」のなかで、下記の記載があります。

「1 座席でないところに人を乗せたり、荷台や座席でないところに荷物を積んだりしてはいけません。」

「4 運転者は、人が転落したり、荷物が転落、飛散したりしないようにドアを確実に閉め、ロープやシートを使つて荷物を確実に積まなければなりません。また、荷物が転落、飛散してしまつたときは、速やかにその物を除去するなど必要な措置を採らなければなりません。その場合には後続車などに十分注意しましよう。」

 クルマのワイパーは少量の降雪にも耐えられる強度がありますが、走行中の揺れや振動が続いた場合はビニール袋の方が切れてしまうこともありえます。

 さらに万が一それが高速道路だった場合、風圧も加わることから袋の持ち手は簡単に千切れることも想定され、そうなった場合に転落・飛散した犬のふんをドライバーが戻って路上で回収することは不可能ですから、やってはいけないことになります。

※ ※ ※

 リアワイパーにふんの入った袋を下げる行為は違反のおそれがあるばかりでなく、袋の中身に気付いている人にとっては気持ちの良いものではありません。ぜひ、注意していただきたいところです。

【画像】誰が、なぜリアワイパーに「白い袋」をかける? 理由を画像と一緒に見る(10枚)

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