トヨタ「クラウン」セダン廃止も「クラウンクロス」で復活!? 今後は更にSUV化進む?
今後はセダン縮小が加速する代わりにSUVがさらに多くなる?
このようなクロスオーバー/SUVの増加とセダン市場の縮小について、自動車業界関係者は次のように話します。
「SUVのようなモデルは世界中で『出せば売れる』という状態が続いているので、まだしばらくは続くかもしれません。
一方で、自動車メーカーはグローバル化していくなかで『選択と集中』を迫られており、極力プラットフォームや部品を共通化したモデルを展開することと、需要が無いモデルは廃止する動きが続いています。
今回、クラウンの報道がどの程度の信憑性があるかは定かではありませんが、ほぼ日本専用モデルといえるクラウンは、日本市場の動向を見ても、いつかはグローバル化する方向に舵を切るしかなかったように思えます。
さらに、世界的なセダン需要の低迷もあり、次期型ではクロスオーバーの可能性があるということなので、登場すれば大きな話題になるほか、売れるモデルになるのではないでしょうか。
また、同時にセダンモデルのさらなる縮小かつ、それらのモデルがクロスオーバー/SUVとして新たに登場する可能性も考えられます」

実際にトヨタの販売店スタッフは、昨今の状況について次のように話しています。
「セダンからミニバンやSUVに乗り換えるお客さまは年々増えている印象です。
具体的には、これまで社用車として使っていたクラウンからアルファードに乗りける法人が増えたことや、クラウンよりも目線が高く運転が楽でキャンプなどにも行けるという理由からハリアーに乗り換えるなどが挙げられます。
しかし、クラウンは長い歴史を持つトヨタの看板車種ですので、もしクラウンのクロスオーバーが出れば、クラウンから乗り換えたお客さまは高い確率で戻ってこられると思います。それほど、クラウンブランドは偉大なのです」
※ ※ ※
今回のクラウン報道に関して、今後どのような展開を見せるかは分かりませんが、現状では海外市場で展開するSUV「ハイランダー」と同じプラットフォームを用いるか、新型「ミライ」ベースになるとさまざまな予想が出ています。
現在、日本では「ライズ」、「ヤリスクロス」、「C-HR」、「RAV4」、「ハリアー」、「ランドクルーザープラド」、「ランドクルーザー」が販売されており、ライズ以外はグローバルモデルです。
さらに、2021年には前述のカローラクロスを日本導入する可能性もあるというため、ここにRAV4とハリアーサイズのクラウンクロスと呼べるモデルが投入されれば、まさにトヨタはSUVメーカーと呼べるかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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