シーマ以上の衝撃デビュー!? 日産「インフィニティQ45」を振り返る
大きなテコ入れがありながら終焉を迎える
インフィニティQ45は、大きな変更が一度だけおこなわれています。それが1993年のマイナーチェンジで、フロントにメッキで加飾された小ぶりなグリルを装着。
当初、個性的な高級車を目指して採用したグリルレスのフロントフェイスでしたが、日本で高級車を購入できるユーザーは比較的保守的とあって、インフィニティQ45のデザインには賛否両論ありました。
そのため、フロントグリルが追加され、より高級車らしいデザインへと一新したということです。
また、インフィニティQ45をベースとした派生車として、1990年に3代目「プレジデント」が登場。ホイールベースを150mm延長したロングホイールベース化がおこなわれました。
外観ではインフィニティQ45に先駆けて荘厳なイメージのフロントグリルが装着され、内装もシルクウールのシートを標準装備。コノリーレザーのシートがオプションで設定され、室内の静粛性も向上するなど、生粋のショーファードリブンカーへと変貌しています。
インフィニティQ45はほかにも装備の充実が図られるなどの改良がおこなわれましたが、一方で七宝焼のエンブレムの廃止といったコスト削減も図られるなど、この時から終焉に向けてのカウントダウンが始まったといえます。
その後、バブル崩壊の余波もあって販売が低迷したため、インフィニティQ45は1997年に生産を終了。3代目シーマに統合されるかたちで、国内では一代限りで消滅してしまいました。
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シーマは高額な高級車でありながらも想定外にヒットしたことから、「シーマ現象」なる言葉が生まれ、後世でも語り継がれていますが、インフィニティQ45はそうした足跡を残すことなく消えてしまいました。
日産は現在までインフィニティブランドを日本で展開していませんが、バブル崩壊がなければ、インフィニティQ45に続くモデルがあったかもしれません。
しかし、インフィニティブランド成功の礎になったことは確かで、インフィニティQ45の存在は不可欠だったといえるでしょう。
アメリカでは《グリルレス》は売れ無いと言われていたのを承知で投入した車種。確かこの事は表明していた。サスペンスも含め『金掛けられる利点』利用し実験的要素も強い。アメリカの友人が所有しておりハイウェイでは最高とずっと所有している。当時レクサスはドイツ車で置き換えられるが コレは替わるモノ無しと。流石にゴーンの前の日産、丈夫で壊れたら変えると言いつつずっと無故障だそう。自分をクレージーと言う位だから変え無いと思う。現に他に所有する5,6台は行く度に変わっているから(笑)