ホンダeは車じゃない!? ガジェット感覚で購入も 車の価値観に変化あり?
ライバルとは異なる個性のホンダeの評判は?
ホンダeに関するユーザーの評価について、首都圏のホンダの販売店スタッフは以下のように話します。
「生産が限られており試乗車の用意がないため、購入者の多くは乗り心地というよりもデザインが決め手になったという人が多いです。
エクステリアでは、とくにシンプルさへの評価が高いです。クルマよりも『マシン』に近い雰囲気を気に入った、という意見が印象的でした。インテリアでは、メカらしさのある大型ディスプレイに対し、ウッド調のパネルデザインというギャップが人気です。
また、実際に試乗するためには、ホンダのカーシェア『EveryGo』を利用する必要がありますが、そこで乗ってみて気に入ったという人もいらっしゃいました。
走行性能では、EVらしい滑らかな加速はもちろん、後輪駆動であるためハンドル操作がキビキビとしていて扱いやすいという意見がありました。持ち味であるデジタルミラーも、日が暮れても見えやすいと好評です。
また、競合の電気自動車より航続距離が少ないものの、それを気にするお客さまはほとんど見かけませんでした」
現在の受注状況について、前出とは別のホンダ販売店スタッフは以下のように話します。
「まず、8月の受注開始第一弾から非常に多くの問い合わせがありました。注目度の高いクルマだけあって購入前提の人が多く、当日中に注文される人もいらっしゃいました。
そして、その際に購入されるお客さまは、クルマを買うというより『話題のガジェットや家電を買う』という感覚の人も一定数いらっしゃったのを覚えています。なかには、免許を持っていないけど人にプレゼントする、というセレブの人もいらっしゃいました。
その後、受注がストップしたことで一旦は落ち着きましたが、今回のアナウンスでまたお問い合わせは増えています。
前回同様に、限られた台数しか生産しないため、『できるだけ早く』なんていっているうちにオーダーストップとなる可能性もあるでしょう」
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また、販売店スタッフによれば、「ホンダeに関心を寄せる人は、従来のクルマに対する価値観(走行性能・燃費性能・ステータス性)を求めるよりは、話題の物、最新の物という価値を見ているようです」と説明します。
昨今では、クルマ以外にスマホやさまざまな趣味にお金を掛ける人が多くなっているといいますが、そんななかでホンダeは新たなクルマへの接点を開拓したのかもしれません。
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