700馬力の日産最強「ジュークR」 限定5台のラスト1台がお得な3700万円!
日産「GT-R」のパワートレインを載せた限定5台の超希少車「ジュークR」の1台を、ドイツの中古車販売店で見つけました。
最高出力700馬力まで引き上げられたジュークR
日産が世界に誇るスポーツカー「GT-R」のパワートレインを、コンパクトSUVである「ジューク」に載せて開発されたのが「ジュークR」です。
限定5台という超希少車であるため、なかなかお目にかかれませんが、今回ドイツの中古車販売店で販売されている1台を見つけました。

見るからに奇抜なクルマともいえるこのジュークRは、2011年10月4日に日産の欧州法人が「ジューク-Rプロジェクト」として展開したもので、限定5台を販売しています。
しかも今回売りに出されているものは、イギリスのチューニングメーカー「サヴァーン・ヴァレー・モータースポーツ」が、ジュークRのエンジンをさらにチューニングした特別なモデルです。
エンジンはGT-Rに搭載されている「VR38DETT」エンジンをベースに、SVM製1050ccインジェクターや専用のインテーク、エキゾーストシステムなどでチューニングし、最高出力は700馬力まで引き上げられたものです。
通常のジュークRは、最高出力545馬力となりますので、さらに大幅な馬力アップに成功していることがわかります。
元々コンパクトSUVのジュークにV6ツインターボエンジンを搭載したため、エンジンルームを見ると、ギチギチに詰め込まれているのがわかります。
しかし、ただ単にエンジンが入れば良いというものでもありません。適切な前後重量配分を得るために、ジュークRもGT-Rのようにフロントミッドシップレイアウトが採用されています。
可能な限りエンジンを中央に寄せられるのは、トランスミッションを後方に搭載する「トランスアクスル方式」が採用されているからです。
ちなみにミッションは6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が採用され、フォーミュラカーのようにハンドル裏に備え付けられたパドルで変速します。
エクステリアは、ジュークの特徴的なデザインを活かしつつ、700馬力のエンジンパワーを持て余すことがないよう、さまざまな工夫を凝らしています。
フロントバンパーはV6ツインターボエンジンを効率よく冷却するため、開口部を大きく広げています。また、GT-Rのボンネットにも採用されている「NACAダクト」もしっかり引き継がれました。
さらに、200km/hオーバーでも車体が安定するように、車体のいたるところにエアロパーツが装着されており、もっとも大きなエアロパーツであるリアスポイラーは2分割タイプを採用。これによって、リア周りもスパルタンな印象が与えられています。
ベースがコンパクトSUVであるため、ほかのスポーツカーと比べるとホイールベースが短く、クイックに旋回できることから、コンパクトなサーキットであればスーパーカークラスのタイムを叩き出せるポテンシャルがありそうです。

















