今では滅多に見られない珍車!? 意外とイケてた2ドアクーペ3選
現在、国内市場では極端に数を減らしてしまったのが、2ドアクーペです。クーペは1990年代まで、若い世代を中心に人気でしたが、使い勝手のよいクルマへと人気が移行し、もはや風前の灯火です。そこで、かつて販売していた2ドアクーペのなかから意外とスタイリッシュなモデルを、3車種をピックアップして紹介します。
いまでは珍車の2ドアクーペを振り返る
近年、ミニバン、コンパクトカー、SUVの人気は定番となっており、反対に数を大きく減らしてしまったのが、2ドアクーペです。
かつては、若い世代を中心に、3ドアハッチバックと2ドアクーペは、人気を二分する存在でしたが、やはり使い勝手の面では4ドアのモデルにはかなわず、2000年代には一気に減少してしまいました。
そこで、かつて販売していた2ドアクーペのなかから、いまでは激レアながら見直してみるとスタイリッシュなモデルを、3車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「カレン」
現在、トヨタは「86」をラインナップし、数少ないコンパクト2ドアクーペの火を絶やしていませんが、かつては「カローラレビン/スプリンタートレノ」に代表されるスポーツモデルから、「ソアラ」といったラグジュアリーなモデルまで、数多くのクーペが存在。
なかでもスタイリッシュさに磨きをかけたモデルが、1994年に登場した「カレン」です。
カレンは6代目「セリカ」の海外向けに設定されていたノッチバッククーペをベースに、フロントフェイスをセリカと異なるデザインに変更し、日本国内向け専用モデルとして開発されました。
4つの異形丸型ヘッドライトを特徴とするセリカに対し、カレンはコンビネーションランプと薄型のフロントグリルによりスポーティかつエレガントなデザインを採用。
全体のフォルムも3代目ソアラを凝縮したような、美しいフォルムとなっています。
搭載されたエンジンは発売当初は全車2リッター直列4気筒で、後に1.8リッター車が追加。トップグレードには180馬力を発揮するスポーツユニットの「3S-GE型」エンジンを設定しましたが、セリカのようにターボエンジン+4WDは設定されず、過激な走行性能は与えられていません。
一方で、4輪操舵や高性能なスーパー・ストラット・サスペンションが設定されるなど、ハンドリングにはこだわっていました。
しかし、クーペ不遇の時代の到来もあり、フルモデルチェンジされることなく1999年に一代限りで生産を終了。現在、中古車でも滅多にお目にかかれません。
●日産「ルキノクーペ」
日産「ルキノクーペ」は、1994年から1999年まで販売されていたコンパクト2ドアクーペで、同社のセダン8代目「サニー」をベースに開発されました。
もともとサニーにはクーペが設定されていましたが5代目を最後に消滅したため、ルキノクーペは独立した車種として誕生。
ボディサイズは全長4285mm×全幅1690mm×全高1375mmと、コンパクトながらもホイールベースが2535mmと長めで、クーペとしてはリアシートの居住性が高いのが特徴です。
また、トランク容量が大きいことからも、スポーティさよりも実用性が重視されたモデルといえます。
搭載されたエンジンは1.5リッターと1.8リッター直列4気筒で、1.8リッターでも最高出力140馬力とスペック的には平凡な値ですが、1トンほどの軽量な車体には十分なパワーでした。
しかし、やはりクーペ人気の低迷から1999年に生産を終了。カレンと同様で中古車市場でもほとんど流通しておらず、かなりのレアモデルです。
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