日本でも人気復活の兆しアリ!? 高性能SUV&ステーションワゴン5選
異色の高性能ステーションワゴンにド派手なクロカン4WD車とは!?
●スバル「レガシィ アウトバック 3.6R 」
1993年に発売されたスバル2代目レガシィには、ツーリングワゴンをベースに車高をアップし、SUVテイストを盛り込んだ派生車の「レガシィ グランドワゴン 」が登場。
国内では後に「レガシィ ランカスター 」へ改名されましたが、北米では「アウトバック」の名で販売され、日本でも3代目から「レガシィ アウトバック」の名称に変わりました。
そして2009年に「レガシィB4/ツーリングワゴン」と共にモデルチェンジされた4代目レガシィ アウトバックが発売されます。
そして、トップグレードの「3.6R」には最高出力260馬力を発揮する3.6リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載。
スバルの高性能モデルというとターボエンジンのイメージがありますが、このエンジンはスバルが生産する最大の排気量で、国内ではこれまでにレガシィ アウトバックのみに設定された特別なエンジンです。
レガシィ アウトバック 3.6R の出力特性はマイルドに設定されていましたが、大排気量自然吸気エンジンならではの低回転域から湧き出る太いトルクを生かし、豪快な加速と長距離ドライブでの余裕ある走りを披露。
しかし、3.6リッターは自動車税の面で不利なことから販売的には苦戦を強いられ、国内仕様ではこの代のみで3.6リッターエンジンは廃止されました。
●三菱「パジェロ エボリューション」
1980年代から1990年代に三菱は、モータースポーツへ積極的に参加して、ブランドイメージを高めることに成功しました。
そのひとつが「パリ-ダカール・ラリー」に代表される長距離を走るラリーレイドで、パジェロが優勝を重ねたことから、国内外で販売にも貢献。
さらに、1991年に登場した2代目パジェロは「RVブーム」の火付け役ともいわれたほど、高い人気を誇りました。
ボディは3ドアのショートと5ドアロングの2種類で、ショートには後部座席部分と屋根がキャンバストップの「Jトップ」をラインナップ。
1997年には、ショートボディをベースに、「ランサー エボリューション」と同様のイメージとした「パジェロ エボリューション」を発売します。
搭載されたエンジンは3.5リッターV型6気筒自然吸気で、最高出力280馬力を発揮。トランスミッションは5速ATと5速MTが設定されました。
ボディも空力特性とオフロード性能を両立するように、大型フィン付リアスポイラー、ステップ付サイドエアダムの採用や、車体の剛性アップ、アルミボンネットなどによる軽量化が図られています。
ほかにも専用デザインのバンパーと、大きく張り出した前後フェンダーは「エボリューション」の名にふさわしい迫力を演出。
1999年に3代目パジェロが登場するとパジェロ エボリューションは設定されず、2代目のみの貴重なモデルです。
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エクリプスクロスとレヴォーグという2台の新型車が同日に発表されましたが、やはり注目したいのがステーションワゴンのレヴォーグです。
冒頭にもあるとおり、国内市場でステーションワゴンのラインナップが減少するなか新型が登場したことで、ステーションワゴン人気再燃の兆しも見えてきました。
なぜなら、新型レヴォーグの先行予約台数は、2020年8月20日から10月14日までに8290台に達したとも発表されているからです。
2019年9月に発売されたトヨタ「カローラ ツーリング」の販売状況も好調で、2020年6月に発売された限定車の「カローラ ツーリング 2000リミテッド 」もすぐに完売する人気ぶりでした。
現状では国産ステーションワゴンのラインナップが少ないため、すぐに人気再燃とはなりませんが、使い勝手が良く優れたドライビングプレジャーを提供するステーションワゴンが、再び見直される日も近いのではないでしょうか。
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