日本でも人気復活の兆しアリ!? 高性能SUV&ステーションワゴン5選

現在、世界的に高い人気を誇るSUVに対し、車種が減少傾向にあるステーションワゴン。国内市場では続々と新型SUVが発売される一方で、ステーションワゴンは風前の灯火状態です。しかし、ここに来てステーションワゴン復活の兆しもあります。そこで、歴代モデルから最新モデルまで、高性能なSUVとステーションワゴンを5車種ピックアップして紹介します。

高性能なSUVとステーションワゴンを一気に紹介!

 近年、世界的に人気となっている車種といえばSUVが挙げられますが、それとは逆に北米や日本で車種が激減してしまったのがステーションワゴンです。

歴代から最新まで、高性能なステーションワゴンとSUVたち
歴代から最新まで、高性能なステーションワゴンとSUVたち

 かつて日本では、高性能なステーションワゴンを中心にしたブームがありましたが、SUVの台頭で、いまではステーションワゴンの生産から撤退したメーカーもあります。

 反対にSUVは続々と新型車が発売され、2020年10月15日には三菱新型「エクリプスクロス」が発表されました。

 一方、奇しくも同じ日に、スバルからステーションワゴンの新型「レヴォーグ」も発表され、好調な予約状況を記録するなど、ステーションワゴン復活のカンフル剤への期待が高まっています。

 そこで、三菱とスバルの歴代モデルから最新モデルまで、高性能なSUVとステーションワゴンを5車種ピックアップして紹介します。

●三菱「エクリプスクロス」

「ランサー エボリューション」並の加速力といわれている新型「エクリプスクロスPHEV」
「ランサー エボリューション」並の加速力といわれている新型「エクリプスクロスPHEV」

 もともと三菱「エクリプス」は、1989年に登場した高性能でスタイリッシュな3ドアクーペで、アメリカで生産され、1990年には日本でも左ハンドルのまま輸入車として販売したモデルです。

 その後、4代目までクーペボディのモデルのまま販売を継続していましたが、2012年に生産を終了。

 そして、2017年にエクリプスクロスの名で、クーペスタイルのクロスオーバーSUVに生まれ変わり、発売されました。当初から世界戦略車として開発され、現在は世界各国で販売しています。

 今回、登場した新型エクリプスクロス最大のトピックスは、PHEVモデルが追加ラインナップされたことです。

 これまで三菱は「アウトランダーPHEV」で培ったノウハウがあり、PHEVラインナップの拡充は自然な流れです。

 新型エクリプスクロスPHEVは前後アクスルにふたつのモーターを配置したツインモーターを採用し、あらゆる路面状況でも的確に4輪の駆動力を制御するS-AWCと相まって、優れたハンドリングと高度な操縦安定性を両立。

 さらに、詳細なスペックは現時点で明らかになっていませんが、大出力のツインモーターによって、発進加速性能は「ランサー エボリューション X 」に匹敵するといわれています。

 新型エクリプスクロスは2020年12月に発売予定で、従来のガソリン車の4WD、2WDモデルも設定されています。

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●スバル「レヴォーグ」

安全性の向上だけでなく走りも大幅に進化した新型「レヴォーグ」
安全性の向上だけでなく走りも大幅に進化した新型「レヴォーグ」

 スバルは1989年に初代「レガシィ」を発売し、高性能なエンジンとフルタイム4WDを組み合わせたセダン/ステーションワゴンとして、大ヒットを記録。

 なかでも「レガシィ ツーリングワゴン 」は、スキーブームやアウトドアレジャーブームという背景からとくに人気となり、ステーションワゴンブームをけん引した存在でした。

 その後、レガシィ ツーリングワゴンは順調に代を重ねましたが、2014年に国内販売を終了し、同年には後継車の初代「レヴォーグ」が発売。

 レヴォーグのトップグレードには、300馬力を誇る2リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンが搭載されるなど、レガシィ ツーリングワゴン が確立した高性能ステーションワゴンのDNAを受け継いでいます。

 そして、すでに先行予約が始まっていた2代目の新型レヴォーグが、正式に発表されました。

 外観は初代からキープコンセプトとし、エンジンは新開発の1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボを搭載。詳細なスペックは未発表ですが、低回転域から300Nmの高トルクを発生させるとともに、リーン燃焼といった最新技術を採用することで優れた環境性能を実現しています。

 また、高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を搭載したグレードを設定。渋滞時(0km/hから約50km/h)に手放し運転を可能とする「渋滞時ハンズオフアシスト」などが新たに搭載されました。

 ほかにも利便性が向上するなど、安心・安全な高性能ステーションワゴンとしてのポテンシャルを高めています。

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●三菱「エアトレック ターボR 」

ランエボの心臓が移植されたSUVの「エアトレック ターボR」
ランエボの心臓が移植されたSUVの「エアトレック ターボR」

 三菱は「ジープ」や「パジェロ」といった本格的なクロスカントリー4WD車だけでなく、早期からオンロード性能を重視したSUVを開発してきました。

 そのなかの1台が、2001年に発売されたクロスオーバーSUVの「エアトレック」です。

 エアトレックはステーションワゴンタイプのボディで、都会的なデザインや使い勝手のよいサイズにより、ヒット作となりました。

 そして、2002年に高性能モデルである「ターボR」が追加されます。

 ターボRに搭載されたエンジンは、「ランサーエボリューション」と同じ2リッター直列4気筒ターボエンジン「4G63型」です。

 エアトレック ターボR では、ランサーエボリューションシリーズの第1世代から第3世代まで搭載されていたエンジンをベースに、低中回転域をトルクアップし、最高出力は240馬力を発揮。

 トランスミッションはスポーツモード付5速ATが組み合わされ、駆動方式は4WDのみです。

 外観ではボンネット上のエアスクープで控えめに高性能さを主張していますが、派手なエアロパーツなどは装着されていません。

 発売当時は「ランエボの心臓を持つRV」として、大いに話題となりました。

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