なぜアメリカで日本専売スポーツカーが大人気!? GT-Rや初代NSXなど「JDM」が流行る訳
今後25年ルールが適用されるS15型シルビアにも熱視線!?
JDMで不動の人気を誇ったのが、日産はスカイラインGT-R(R32)や「シルビア(S13)」、ホンダ初代「NSX」、マツダ「RX-7」でした。
しかし最近では、三菱「ランサーエボリューション」やスバル「インプレッサWRX」、トヨタ「スープラ(A80型)」に加えて、軽自動車のマツダ「AZ-1」などにも注目が集まり、かつて映画などを観て憧れたユーザー層が成長し、大人買いが始まっているようです。
「最近では、25年ルールでS14型シルビアやR33型スカイラインGT-Rが解禁されましたが、2023年や2024年に解禁を迎えるS15型シルビアやR34型スカイラインGT-Rにまで熱視線が注がれています。
またこのJDM人気はヨーロッパでも一部で盛り上がっており、世界的に広がりを見せはじめているみたいです」(アメ車業界関係者)
2000年に登場したホンダ「アコード ユーロR」などは、海外では「タイプR」として販売されていたわけですし、その現地なりのスペシャルモデルに乗りたいというマニアは一定数います。
今後も日本専売モデルのスポーツカーは、海外で高値で取引される人気中古車になる可能性が高いといえそうです。
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JDMに対して、日本車を海外輸出モデルのような仕様にしたり、アメリカの西海岸スタイルのカスタムを施す「USDM」というジャンルが日本にもあります。
これは「United States Domestic Market(アメリカ国内市場)」の略で、主にカルフォルニアやロスアンジェルスなど西海岸で流行っているカスタムを日本国内でも再現したものです。また、アメリカ市場向けの日本車のようにカスタムする手法もあります。
さらに日本では、一時「キャルルック(California Looker)」と呼ばれる西海岸風のカスタムが流行しました。
基本的なスタイルは「ローダウン」や「ボディペイント」「メッキ調ホイールへの換装」などで、以前はVW「ビートル」などの旧車を、一連のカスタムで仕上げる手法として人気を博したものです。
「USDM」の手軽なカスタムとしては、ホンダのエンブレムを「ACURA」にするといった「エンブレムチューン」からはじまり、純正ではない配色のボディペイントやピカピカのメッキ調のディッシュホイールに履き替えるなど、日本車なのに日本車っぽくないスタイルに仕上げるものもあります。
「ベースはもちろん日本車なので、古いアメ車ベースのカスタムよりはるかに信頼性や実用性も高く、故障の心配なしに手軽にカルフォルニアなどの西海岸気分を味わえるわけです。そう考えると、逆輸入車もUSDMの一種類といえます」(アメ車業界関係者)
古いアメ車のカスタムを楽しみたいけれど、維持費が心配な人にとっては、まずはアメリカンカスタムのエントリーとして、USDMからはじめてみるのもいいかもしれません。
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