日産「フェアレディZ」にEV化計画が存在!? ホンダ次第でスポーツEV実現の可能性も
2030年代にEVの「フェアレディZ」登場なるか?
では、さらにその先、2020年代中盤頃に登場のZ36(仮称)ならどうでしょうか。
現時点では不明ですが、大方の予想ではZプロト(仮称:Z35)の車体は現行型フェアレディZ(Z34)の大幅改良の可能性があります。
となると、Z36で車体を含めたフルモデルチェンジとなり、少なくともハイブリッドかプラグインハイブリッドが登場する可能性があるでしょう。
また、インフィニティでは日産に先駆けて、プラグインハイブリッドのラインアップが増えそうですから、その技術の一部がZ36に移植されることが考えられます。
そうなると、Z36登場時点で、その次のZ37(仮称)のEVバージョンの下地ができるともいえます。
順当にいけば、Z37の登場は2030年代初頭が予測されます。
その2030年には、ホンダは「全販売の2/3を電動化し、2050年のカーボンニュートラルを目指す」(ホンダ・八郷隆弘社長)と、2020年10月2日のF1参戦終了の記者会見で強調しています。
F1に投入してきた、技術、人材、そして資金を電動パワーユニットやエネルギーマネージメントの開発に振り替えるというのです。
こうした大胆な事業構想の転換をおこなうからには、ホンダは今後、「F1のホンダ」を彷彿されるような、EVスポーツカーを含めた電動車ラインアップを急速に取り揃えるかもしれません。
ホンダの動きが、いまから約10年先の登場が期待されるZ37のEV化計画を大きく後押しする可能性も否定できないと思います。
その頃には、電池の高性能化と小型化が進み、フェアレディZのヘリテージをしっかり感じ取れる走りのEVが実現していることを期待します。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
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