軽自動車よりスゴいかも!? 「ホンダe」はくるくる扱いやすい! 狭き道も走破出来るスゴイ奴

ホンダが2020年10月30日に発売する電気自動車「ホンダe」。実は、軽自動車よりも小回りが可能だといいます。ボディサイズでは、3ナンバー枠に分類されますが、なぜ軽自動車並みの小回りが出来るのでしょうか。

軽自動車よりも最小回転半径が小さなホンダe

 昨今の新型車は、衝突時の安全性やさまざまなセンサーなどの装備が搭載されている結果、ボディサイズが大きくなりつつあります。
 
 日本の道路事情にマッチした軽自動車でもその傾向はあり、規格ギリギリまでボディサイズを拡大しているので、ひと昔前のモデルよりも運転感覚として扱いづらさを覚える人もいるようです。

軽自動車並みの小回りを実現! 最小回転半径4.3m! すげぇ取り回しが良いよ!
軽自動車並みの小回りを実現! 最小回転半径4.3m! すげぇ取り回しが良いよ!

 運転の扱いやすさの目安として、最小回転半径という数値があります。この最小回転半径は、「道路運送車両の保安基準」に基準が記載されており、それに沿って各メーカーが測定している数値です。

 基本的には、停止時からハンドルを最大値まで切って低速で走行した際に旋回外側の車輪が描く円弧の半径のことを指します。

 この際の数値が小さいほど小回りが効きますが、車輪よりボディ面が飛び出しているために最小回転半径の数値と同じ道幅でUターンすることは出来ません。

 2020年9月現在、日本で販売されている軽自動車で人気となる背の高いスーパーハイトワゴンでは、ホンダ「N-BOX」が4.5m-4,7m、ダイハツ「タント」が4.4m-4.7m、スズキ「スペーシア」が4.4mです。

 ハイトワゴンでは、ホンダ「N-WGN」が4.5m-4.7m、ダイハツ「ムーヴ」が4.4m、スズキ「アルト」では、4.2m-4.6mとなっています。

 一方、日本においては軽自動車以外のクルマについて小型自動車を5ナンバー、普通乗用自動車を3ナンバーと区分しています。

 この区分では、排気量が2000cc以下もしくは、全長4700mm以下、車幅1700mm以下、全高2000mm以下のクルマが5ナンバーとして分類され、どれかひとつでも数値が上回れば3ナンバーです。

 比較的にボディサイズが小さな5ナンバーではトヨタ「ヤリス」が4.8m-5.1m、ホンダ「フィット」が4.9m-5.2m、日産「ノート」が4.7m-5.2mとなり、最小回転半径が5m近くなっています。

 そんななか、ホンダが2020年10月30日に発売を予定している電気自動車「ホンダe」は、ボディサイズが全長3895mm×全幅1750mm×全高1510mmとなり、全幅が5ナンバー枠を超えるため3ナンバー枠に分類されます。

 また、全長もヤリスの3940mmに近しいため、最小回転半径も5m近くなるのではないかと予想出来ますが、ホンダが公表している数値は、4.3mという軽自動車の平均を下回るものです。

 軽自動車並みの最小回転半径を実現していることについて、ホンダの開発スタッフは次のように説明します。

「ホンダeは、『都市型コミューター』として街中ベストを目指して開発されました。そのため、街中での取り回し性を重視しています。

 この4.3mを実現出来たのは、モーターのリア配置とステアリング機構やサスペンションの配置などを工夫した結果で、16インチや17インチという大きめなタイヤを装着しているにも関わらず、約6m幅の片側1車線の道路でも簡単にUターンが可能です。

 最小回転半径以外にも可変ステアリングギアレシオにより、ステアリングを回す量が少なく出来るので、狭い道場所での駐車が楽におこなえます。

 また、小回りが効く扱いやすさに加えて、従来のようなドアミラーではなく、『サイドカメラミラーシステム』を採用したことで、ドアに付いているカメラ部分が全幅に収まっているので、クルマ同士のすれ違い時にも安心して運転出来ます」

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