トヨタ「タンク」廃止で影響は? ルーミーの一本化にユーザーの反響はどう?
トヨタは、2020年9月15日にコンパクトワゴンの「ルーミー」をマイナーチェンジしましたが、同時に兄弟車としてラインナップされていた「タンク」がルーミーへと統合される形で廃止されました。ユーザーからの反響はどうだったのでしょうか。
タンクが無くなった!? ルーミーへの一本化で影響はどうなのか?
トヨタの人気コンパクトカー「ルーミー」と「タンク」は、ともにダイハツ「トール」のOEM車ながら販売ランキングで上位を維持する人気のコンパクトワゴンです。
しかし、2020年9月15日のマイナーチェンジによって、タンクがラインナップから姿を消した結果、販売上ではルーミーに一本化されました。ユーザーからはどのような反響が出ているのでしょうか。
2016年に登場したルーミーとタンクは、広々とした空間の「Living」と余裕の走りの「Driving」を掛け合わせた「1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)」がコンセプトで、居住性の高い室内と1リッターエンジンによるキビキビとした走りが人気でした。
登録車販売台数ランキングでは、2018年にルーミーが10位(8万6265台)でタンクが13位(7万3799台)を記録。2019年は、ルーミーが7位(9万1650台)でタンクが11位(7万4518台)となっており、両車合わせて年間16万台以上を販売する人気を誇ります。
また、直近の2020年上半期(1月から6月)でも、ルーミーは8位(3万7622台)、タンクは14位(2万8458台)となっており、いまでも売れ行きは好調です。
これまで、ルーミーはトヨタ店とカローラ店、タンクがトヨペット店とネッツ店という販売チャネルごとに取り扱いが分かれていました。
その後、2020年5月1日から販売チャネルに関係なく全店舗で全車種を方針になったことや、かねてから「トヨタの国内ラインナップを半減する」という話が出ていたため、現在ラインナップされている兄弟車がマイナーチェンジなどのタイミングで車種が減るのではないかといわれていました。
トヨタの兄弟車は、ルーミー/タンク以外に「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」、「アルファード/ヴェルファイア」、「スペイド/ポルテ」、「アリオン/プレミオ」といったモデルが販売チャネルごとに設定されていましたが、現在ではすべて併売されています。
そして、前述のルーミー/タンクがマイナーチェンジのタイミングでルーミーに統合され、タンクはルーミーのグレードの一部の外観デザインとして残される形となり、同時にトヨタの公式ホームページからもタンクの名前は無くなっています。
また、今回のマイナーチェンジでは、内外装のデザインにおいてフロントフェイスのデザイン変更のほか、外板色に「クールバイオレットクリスタルシャイン」、「ターコイズブルーマイカメタリック」を新たに採用。加えて、シートの形状や表皮が変更されています。
安全装備では、「衝突回避支援ブレーキ機能」「衝突警報機能」の検知対象に、同じ方向を走っている二輪車と夜間の歩行者が追加されました。
また、一部グレードに「全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール」などが搭載されるなどもオプション装備が変更されています。
そのほかのオプション装備では、「9インチディスプレイオーディオ」を全車にオプション設定したほか、「ウェルカムパワースライドドア」と「充電用USB端子」が標準装備となりました。
ルーミー/タンクについて、首都圏のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。
「タンクについては、8月中頃から近隣店舗も含め受注数の制限を設け、受注を終了していました。その終了からマイナーチェンジまでの間に購入を希望されているお客さまからは、『タンク』の名前が無くなるのは寂しいという声もありました。
また、マイナーチェンジが発表となった夕方にはルーミーに関するお問合せをいくつか頂きましたが、デザインや機能など改良された部分の質問を頂くものの、タンクに関する話はなかったです」
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